2019／20年シーズンのフォーミュラEが11月22日に開幕。史上最多となる12チーム24台が参戦

　11月22日にサウジアラビア・ディルイーヤで幕を上げるABBフォーミュラE選手権2019／2020年シーズンのエントリーリストが公開され、フォーミュラE史上最多となる12チーム24名のドライバーがエントリーした。

　昨シーズンから第2世代シャシーの“Gen2”が投入され、ルノーに変わりニッサンが参戦を開始したフォーミュラE選手権。シーズン6と呼ばれる2019／20年シーズンは、メルセデスとポルシェというドイツの2大メーカーが新たに参戦しフォーミュラE発足以来最多となる12チーム24台で争われる。

　ドライバーラインアップも元F1ドライバーから注目の若手などが参戦し、さらに豪華な顔ぶれが揃った。

　まず昨シーズンのチャンピオンチーム、DSテチーターは王者ジャン-エリック・ベルニュがチームを継続。アントニオ・フェリックス・ダ・コスタがBMW i アンドレッティ・モータースポーツより移籍し新たなチームメイトとなった。

　2018／19年シーズンからフル電動フォーミュラシリーズに参戦し、開幕戦でいきなり優勝するなどの速さをみせたBMW i・アンドレッティ・モータースポーツはアレクサンダー・シムズが引き続きステアリングを握る。一方、移籍したダ・コスタの後任には、ドイツ人のマキシミリアン・ギュンターを迎えた。

　こちらも昨シーズンからフォーミュラEへの参戦を開始した唯一の日本メーカーであるニッサン・e.ダムスは、エースのセバスチャン・ブエミが残留。また、オリバー・ローランドも継続起用されている。

　ニッサンは参戦初年度から速さをみせ、ブエミは第12戦ニューヨークE-Prixでチーム初勝利を挙げドライバーズランキング2位。ローランドは表彰台2回を獲得するなど活躍をみせ、チームランキングは4位で初年度を終えた。

　今シーズンのマシンは『和』をテーマにした新カラーリングとなり、パワートレインは新開発のシングルモーターシステムへと変更している。2019／20年シーズンの目標はブエミが言うとおり“チャンピオン”だろう。

　そして今シーズンからの新規参戦となるメルセデスは、2018年までマクラーレンからF1に参戦していたストフェル・バンドーンを起用。そしてチームメイトには2019年のFIA-F2チャンピオン、ニック・デ・フリースという体制に。

　対するポルシェは、昨シーズンチャンピオンチームのDSテチーターで活躍をみせた、日本でもおなじみのアンドレ・ロッテラーと、チームメイトにニール・ジャニというポルシェワークスドライバーを揃えた強力な布陣となった。

　11月22日のサウジアラビアでの開幕戦ディルイーヤE-Prixから7月のロンドンE-Prixまでの全14戦で争われるフォーミュラE第6シーズン。テストでは1秒以内の接戦が繰り広げられたが、開幕戦で勝利の女神が微笑むのはどのドライバーとなるか。ダブルヘッダーとなる開幕戦ディルイーヤE-Prixは日本時間11月22日の金曜日に第1戦が、23日の土曜日に第2戦が続けて開催される。

■2019／2020ABBフォーミュラE選手権エントリーリスト