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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.12.04 11:49
更新日: 2019.12.04 12:07

フォーミュラE、2020/21年からFIA世界選手権に昇格「心から歓迎」とジャン・トッド会長

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海外レース他 | フォーミュラE、2020/21年からFIA世界選手権に昇格「心から歓迎」とジャン・トッド会長

 12月3日、ABBフォーミュラE選手権は現在行われている2019/2020年シーズンの翌年、2020/21年“シーズン7”よりシリーズがFIA国際自動車連盟が定める世界選手権となることを発表した。

 持続可能なモビリティの採用を促進することを目標に、フル電動フォーミュラカーを用い世界各地の主要都市でレースを行うという、これまでのモータースポーツカテゴリーとはまったく異なるアプローチを採ってきたフォーミュラE。

 2014年にスタートし今季6シーズン目を迎えた若いシリーズは年々、参加する自動車メーカーを増やし、それに合わせて全ドライバーに占めるワークスドライバーの割合も高まってきている。そんなフォーミュラEが世界のモータースポーツ統治団体であるFIAによって認められ、世界最高峰カテゴリーのステータスを獲得した。

 フォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグとFIAのジャン・トッド会長が共有する“夢”に過ぎないものとして始まったこのカテゴリーはいま、もっとも競争力のあるモータースポーツカテゴリーのひとつに成長。2019/20年シーズンは過去最多12チームと計24台のクルマとドライバーのラインアップを誇る。

 そんなシリーズを世界選手権に認定する決定は、国際自動車連盟とFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の現職メンバーによって検討され投票の結果、フォーミュラEを電動フォーミュラカーレースにおける世界最高峰とすることが同意された。

 この決定を受けて、アガグCEOとトッド会長はフランス・パリのコンコルド広場にあるFIA本部で合意をまとめ、2020年にスタートするシーズン7からの世界選手権化を正式に確認した。

「いつの日かFIA世界選手権になるというのが私たちの野望だった。この時点までに我々が成し遂げてきたことはすべて、この特別な瞬間に向けて動いていたんだ」と語るのは、シリーズの創設者でもあるアガグCEO。

「この合意と発表により、フォーミュラEは世界のシングルシーターレースのトップレベルに押し上げられることになった」

「これは多くの関係者の多大な努力によるものであり、ジャン・トッド会長とFIAの支援なしには不可能だった。チームとパートナーが示してくれた献身的な取り組みも同様だ」

パリのFIA本部で調印を行ったジャン・トッドFIA会長(左)とフォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEO
パリのFIA本部で調印を行ったジャン・トッドFIA会長(左)とフォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEO

 また、トッド会長もフォーミュラEが世界選手権として認められたことを誇りに思うと述べた。

「フォーミュラEというシリーズの作成と開発は、私にとって素晴らしい冒険だった。今日、FIA世界選手権のステータスを確認できたことを誇りに思うよ」

「この旅を始めてから、このカテゴリーは間違いなく強さを増してきた。短い期間の間に、このシリーズは自動車業界にとって重要な分野であることが証明され、今シーズンの開始前には新たにふたつの主要メーカーが選手権に加わり、その総数は合計10となった」

「これらのメーカーとそれぞれのチームの献身的な取り組みとプロ意識は、シーズンが進むごとに質が向上しているドライバーリストに反映されている」

「2014年に中国・北京での初レースと、その後のすべてのE-PrixでフォーミュラEは最先端の電動レースのコンセプトが機能することを証明した。フォーミュラEが最新のFIA世界選手権となることを心から歓迎する」

ニッサン・e.ダムスからABBフォーミュラE選手権に参戦している2015/16年王者のセバスチャン・ブエミ
ニッサン・e.ダムスからABBフォーミュラE選手権に参戦している2015/16年王者のセバスチャン・ブエミ


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