ABBフォーミュラE選手権は12月19日、韓国のヒップホップアイドルグループ、BTS（防弾少年団）が同シリーズのグローバルアンバサダーに就任したと発表した。
BTSはアメリカでもっとも権威のある音楽チャート、ビルボード・ホット100で全米1位を記録するなど世界的な人気を誇る韓国の7人組アイドルグループ。6000万人以上のリスナーを持つといわれる彼らの楽曲は世界79カ国で公開されている音楽配信サービスにおいて、2019年だけで再生回数が30億回を突破している。
そんなBTSとフォーミュラEがタッグを組んだ。これは近年、自動車メーカーから熱視線を浴び、年々メーカーワークスチームの参戦も増加しているフル電動フォーミュラシリーズが、大気を汚す内燃機関車に代わる次世代のモビリティとして、走行時に有害物質を排出しない電気自動車を若年層にアピールするのが狙いだ。
2020年から始まる2020／21年シーズンから世界選手権化されることが決定しているフォーミュラE。同シリーズのグローバルアンバサダーに就任したBTSは、数百万人にのぼるとみられる若いK-POPファンに大気汚染を防ぐクリーンなモビリティである電気自動車のメリットを紹介するともに、気候変動に対する認識を高めるという重要な役割を果たしていくことになる。
「BTSをABBフォーミュラE選手権のグローバルアンバサダー迎えるという発表ができたことをうれしく思う」と語るのは、フォーミュラEのチーフエグゼクティブ・オフィサーを務めるジェイミー・レイグル。
「BTSは、社会問題に非常に情熱を傾ける熱心なファン層を開拓しており、我々は気候変動の驚異に対する認識を高めたいという共通の願いを持っている。彼らと提携することで、世界中の若者に電気自動車を普及させるという我々の目的を拡大させていく」
11月に2019／2020年シーズンが開幕した今季のフォーミュラEは2020年5月3日に、韓国・ソウルでシーズン第9戦ソウルE-Prixが開催されるが、今回の発表にあわせて韓国の公共放送KBSが同レースの中継を行うとアナウンスされている。
