SCBストックカー・ブラジルの2019年シーズンファイナルとなる第12戦インテルラゴスが12月14~15日に開催され、このグランドフィナーレで選手権タイトルを争う両雄が直接対決を繰り広げ、勝利を挙げたチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング)は惜しくも届かず。2位に入ったダニエル・セラ(ユーロファーマRC)が、元F1ドライバーの父チコ・セラに並ぶシリーズ3連覇を達成した。
シリーズカレンダーでは土日2ヒートのフォーマットを標準とするSCBシリーズだが、この最終戦“グランドフィナーレ”は土曜にノックアウト方式の予選3セッション、日曜に24周の決勝スプリントというレースフォーマットが採用される。
さらに通常戦ではウイナーに30点が与えられるのに対し、最終戦では一発逆転が可能な“ダブルポイント制”が導入されている。そのため、ウイナーには一挙60点が与えられる緊張感高まるレースウイークとなった。
この週末までに、選手権首位を行く335点のダニエル・セラを中心に、同2位のカミーロ(306点)、リカルド・マウリシオ(292点/ユーロファーマRC)、ルーベンス・バリチェロ(284点/フルタイム・スポーツ)、そして同ポイントに並ぶフリオ・カンポス(293点/プラティ・ドナウージ・レーシング)とフェリペ・フラーガ(293点/シムド・レーシング)の6名にタイトル獲得の可能性が残された。
そのタイトル争いの鍵を握る重要な予選では、2019年のブランパンGTアジアで坂本祐也と組んで、フェラーリ488 GT3をドライブしたマルコス・ゴメス(KTFスポーツ)が、公式練習からの好調を維持してポールポジションを獲得。2015年SCB王者の彼にとっては通算15度目の最前列確保となり、4番手にもチームメイトのディエゴ・ヌネスが続くなど、KTFスポーツとインテルラゴスの相性の良さを感じさせる結果となった。