2月14日(金)発売の『auto sport No. 1525』の特集は「世界のハコ車図鑑」! ハコ車レースの「世界生息MAP」も付けて、堂々60ページ以上に渡り、世界のハコ車レース&マシンをじっくりと解説しています。おとなり韓国のスーパーレース最高峰クラスに参戦している柳田真孝と、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦バサーストから帰国した千代勝正のふたりには、それぞれ「どんなレースなのか」を聞いてみました。
■韓国スーパーレースは“容赦なし”
「初年度はクルマに慣れるのに2、3戦かかりました。チームも『あれっ!? ヤバいの連れてきちゃった?』と思ったはずです(笑)」というのは、2017年から韓国スーパーレースの最高峰シリーズ“ASA 6000”に参戦し、今年もフル参戦する柳田真孝。2011年、2012年とスーパーGT GT500を連覇したドライバーがそう思われていたかもしれないというのは何とも解せない話。だが、クルマのスペックを聞けば納得だ。
「クルマは、パイプフレームにアウターボディを被せたストックカーです。エンジンは6.3リッターV8 NAで460hp。トルクが太く、タイヤは2メーカーによるコンペティションがあるのでグリップもあります。だから、クルマは走っていて面白い。でも、フレームの設計が古いので、パワーやグリップに負けちゃっているんですよね。それに、ハンデウエイトは優勝すると、+70kg!」
……と、独特の難しさがあるのだという。本誌では、それ以外にも待ち受けていたハードルがあったと話しています。
■IGTCはGT3“世界大戦”の場
IGTCは、簡単に言えば「GT3マニュファクチャラーの世界最高のワークス決闘場」だ。それゆえ、各自動車メーカーも自社のワークスドライバーを投入している。
「僕が出ていたプロクラスはみんなハコ車のスペシャリスト。競争レベルも非常に高いです」というのは、IGTCにニッサンGT-RニスモGT3で参戦し、2月上旬のIGTC開幕戦バサースト12時間から帰国した千代勝正。バサーストはプラクティスでチームメイトがクラッシュ。残念ながら、走る前にリタイアとなった。
「バサーストはどうしても決勝を走りたかったですね。2015年に僕が優勝したレースということもありますが、そのときは単発開催。その翌年の2016年からIGTCのシリーズ戦に加わったし、何よりGT-Rはバサーストが得意。優勝のチャンスも大きかったんです。というのも……」。
……と、GT-Rがバサーストで強いワケ、さらに本誌ではIGTCでのオーバーテイクのノウハウについても明かしています。