インディカー・シリーズに参戦するルーキードライバーたちが14日に、テキサス・モータースピードウェイでテストを実施し、初のオーバル走行を経験した。
11、12日にサーキット・オブ・ジ・アメリカズで合同テストを行ったインディカー。その2日後、ルーキーたちがテキサス・モータースピードウェイでオーバルのプライベートテストを実施した。
このテストに参加したのは、デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウのアレックス・パロウをはじめ、リナス・ヴェーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、オリバー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)、スコット・マクローリン(チーム・ペンスキー)の4名。
全員で300ラップを超える走行を行い、214mph台を記録している。
パロウは125周を走行し、初のオーバル走行の感想をチームのリリースで語った。
「凄いの一言に尽きるね。想像以上に凄くて興奮した。それに楽しかった!」
「とにかくすべてがクイックだから、最初はバンクとスピードにとても気をつかって、徐々にならしていった。クルマのセッティングを改善する小さいポイントをひとつずつ拾って、ライン取りにも注力していった。ゆっくりとテストを進めていくうちに、僕もニュータイヤを履いて、自信を持ってコースに出ていけるようになったよ」
「このコースでレースが開催される夏はもっと暑いし、コース上には他の車もたくさんいるから条件はぜんぜん違うけど、今日のテストは初走行としては完璧だったと思うよ」
「僕は思っていた以上にオーバル走行が大好きになったし、レースが待ちきれない気持ちでいっぱいだね。今年オーバルレースに挑戦できることに、とってもわくわくしているよ」とパロウ。
昨年のインディ・ライツではインディアナポリス・モータースピードウェイとゲートウェイで勝利を挙げているアスキュー。インディカー・マシンでのオーバル走行では大きな違いを感じたようだ。
「本当に楽しかった。ずっとこのテストを楽しみにしていたんだ。オーバルが大好きだよ。昨年はゲートウェイとインディアナポリスで勝利を挙げている。ケンタッキーでもインディ・ライツのテストを行ったことがあるんだ」
「でも、完全にクルマが違うね。とても速いよ。30mph違うだけで、100mphくらい速くなった感じがするよ」とアスキュー。
テストにはジョセフ・ニューガーデンやエド・カーペンター、サンティーノ・フェルッチも参加し、それぞれのチームのルーキーたちに指導を行った。
今年からドライバー保護デバイス「エアロスクリーン」の装着が義務付けられているが、彼らベテランたちも期待通りに機能していると語る。
「空気の動き方には微妙な点がいくつかあるよ。より静かで違っているね。信じられないかもしれないが、クルマの感じ方は変わるかもしれない。視覚面はとてもいいよ。制限やゆがみなどもなく、(コックピットから)ひとりで出るときも大丈夫だ」
「どんな感じになるかを学び、理解するのは、トラフィックで走った時だよ。今のところはいい感じだね」とカーペンターは語った。
フェルッチは4つあるナイトレースでエアロスクリーンにLEDライトを飾り付ければ、「さらにクールだ」と提案をしている。