レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.02.18 10:29

計画遅延中の電動GT選手権『EPCS』シリーズ、「プランは今も生きている」とCEO

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 計画遅延中の電動GT選手権『EPCS』シリーズ、「プランは今も生きている」とCEO

 世界初の『エレクトリックGT』としてシリーズ構想がアナウンスされ、のちにFIA公認チャンピオンシップにも指定されたEGTシリーズ。その後『EPCSエレクトリック・プロダクション・カー・シリーズ』へと名称が変わった同シリーズは2018年のシリーズラウンチ発表以降、情報公開がない状態が続いている。しかし選手権のCEOを務めるマーク・ゲメルは、「投資家との資金調達協議を進行中」で「計画はまだ生きている」と語った。

 電動モータースポーツについては、このカテゴリをけん引するABBフォーミュラE選手権を筆頭に、そのサポートシリーズであるジャガーI-ペースeトロフィーや、完全電動化を果たしたフランスの伝統的アイスレース、アンドロス・e-トロフィー、2021年創設予定の電動SUV選手権エクストリームEに、TCR規定ツーリングカーの電動版ETCRなど、2020年の段階ですでに数多くのシリーズが誕生している。

 その現実を横目に、エレクトリックGTホールディングスのCEOを務めるゲメルは、2018年9月に選手権開幕の遅延という情報を公開して以降初めて、現在シリーズがどのような状況に置かれているかを明かした。

「FIAの承認を得てから、チャンピオンシップを開始するために資金を調達することに集中してきた」と、電動モータースポーツ専門サイト『e-racing365.com』に説明したゲメル。

「残念ながら状況はそれほど大きく変化してはいないが、多くの投資家にアプローチしている。その一部ではある程度の進捗をみせており、彼らの要件に見合うようビジネスモデルの細部を修正しているところだ」

 同時に、シリーズのラウンチ以降もEV業界は日進月歩で変化を続けており「サーキットに最新モデルを持ち込むべく」業界の変遷を注視しているというゲメルだが、直面する課題のひとつとして「投資家側が業界内の人々が期待するほど電動化を支持していない」ことを挙げ、多くの支援者が電気自動車こそが未来であるという「明白な」事実を認識するには、さらに多くの時間が必要になるとも考えている。

「投資家たちと話を始めて我々が最初に気づかされたのは、この手の話は彼らにとってまだ時期尚早で、タイミングが早すぎた、ということだった」と明かすゲメル。

初年度に向けテストが続いていた『EPCS V2.3テスラP100DL』は、最高出力778PS、最大トルク995Nmを発生
「市販EVをモータースポーツの現場に持ち込むことで、電動化を促したい」と語るマーク・ゲメルCEO


関連のニュース