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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.02.18 14:17
更新日: 2020.02.19 11:49

母や恩師たちが新CM発表会で語った佐藤琢磨の貴重なエピソード「人生の節目でいろいろな方に支えられて今の僕がある」

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海外レース他 | 母や恩師たちが新CM発表会で語った佐藤琢磨の貴重なエピソード「人生の節目でいろいろな方に支えられて今の僕がある」

 2月17日、東京・日本橋のFWD富士生命本社にて、佐藤琢磨の登場する新CM発表会が行われたが、それはいつもの記者会見とは少し違いアットホームな琢磨の一面を垣間見る楽しい発表会だった。

「はじめては、一生つづく」をテーマとした今回のCMは、人生のおける初めての出来事をサポートするコンセプトでFWD富士生命の商品を紹介するもので、琢磨が子供の頃からどのように育ち、レーシングドライバーを目指していったかが、CMとWEBでストーリーのように展開される。

 今回は母・昭子さんと一緒に出演ということもあって、発表会場には昭子さんも登壇。子供の頃からのエピソードや、2011年に亡くなった琢磨の父、和利さん話も披露され、レーシングドライバー佐藤琢磨の別の側面を見せた。

「楽しい家族でした。いつもおしゃべりしていて賑やかな家族でしたね。琢磨は遊んでいても、自転車に乗っている時もご飯を忘れるくらい一生懸命で、負けず嫌いでした。運動会の時に転んで擦りむいて血だらけになってもすぐに、絶対走る!ってきかなかった」と昭子さん。

母・昭子さんと少年時代を振り返る佐藤琢磨
母・昭子さんと少年時代を振り返る佐藤琢磨

 CMや発表会場内には、佐藤家の家族写真が並び、琢磨と一緒にモニターに映し出された写真を見ては、頬を緩ませていた。仲睦まじく過ごして来た佐藤家の様子がわかる。

 また琢磨も父、和利さんを懐かしみ「父とお酒を飲みたかった。父はガンと闘病が長かったんですが、家に帰るとちょっとお酒を飲むとすぐ酔っ払っちゃってた。だから家にいる時はお酒を控えるように言っていたので、一緒にお酒を酌み交わすことがほどんどなかったんです」

「でも今、僕も父親になって、いろんな事を話して見たかった。そしてレースで頂点に立った所を見せてあげたかったですね……」

 少ししんみりした中にも、佐藤一家の温かさが伝わって来る。このような家族の側面もFWD富士生命がサポート決めた一因なのだろう。

高校時代の大澤進さん(左)と元SRS-Fの樽井良司さん(中)と話す佐藤琢磨
高校時代の大澤進さん(左)と元SRS-Fの樽井良司さん(中)と話す佐藤琢磨

 そして発表会では、琢磨の和光学園高校時代の恩師、大澤進さんと、元鈴鹿サーキットのモータースポーツ課でSRS-Fの担当していた樽井良司さんもサプライズで招かれ、琢磨のエピソードを披露した。

 大澤さんは「琢磨君が自転車部を作りたいって言い出して、僕は他の教職員と戦うことになった(苦笑)。前例がないというので、過去に他の生徒がスキーの試合に出たいと言って、出た前例があったので、前例ならあるじゃないかと言ったわけです。いろいろ面倒くさかったけど、本人がやりたいと言っているのだから、やらせない理由もないだろうと。でも琢磨君が成績を残してくれたので、骨を折った甲斐があった」と語る。

 また樽井さんは語り草となっている入校時の面接エピソードを語った。「琢磨君はSRSの三期生だったんですが、過去二期の生徒がそこそこ結果を出し始めていて、SRSもそれなりに応募も増えていた」

「レーシングスクールも、お金がかかるし家族のサポートがないとなかなか大変でした。そこで選考会となったんですが、琢磨君も熱かったけど、お父さんも熱かった(笑)」

「よく覚えています。すで7名は決まっていて、最後のひとりの選考になり、僕は迷いなく琢磨君を推しました。卒業後はこうして結果を残してくれたわけですから、あの判断も良かったのかなと」。そして20年を経て琢磨はSRSの校長となり、後進を育てて行く立場となっている。

 琢磨は「見ていただいた通り人生の節目、節目でいろんな方々に支えられて今の僕があるし、おかげでレースの世界でやって来られました。家族もそうですし、お世話になった先生方、そしてレースではチームとたくさんのファンの支え続けてもらっています。今年インディカーで11年目となりますが、2勝した昨年以上の結果を出して、期待に応えられるよう頑張りたいと思います」と締めくくった。


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