2019年はTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIAとして、アルゼンチンの人気シリーズであるスーパーTC2000(STC2000)に参戦したTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)は、2020年シーズンに向けマティアス・ロッシ、マリアーノ・アルトゥナ、ジュリアン・サンテロ、そして元F1ドライバーの“大型新人”ルーベンス・バリチェロがドライブする新型『トヨタ・カローラSTC2000』の最新レンダリング画像を公開した。
STC2000のオーガナイザーは、昨年11月にも新たなテクニカルレギュレーションの詳細を発表し、2020年に向け空力規定の大幅な改定を実施。ワンメイクとなる鋼管パイプフレームシャシーに各マニュファクチャラーがボディを架装して、開幕前の風洞試験により車体形状がホモロゲーションされる仕組みは踏襲しつつ、細部寸法の見直しを行った。
これによりフロントスプリッターのサイズが拡張されるのを筆頭に、フロントとリヤサイドにはディフレクターが追加され、リヤウイングはより翼面の大きな新形状を採用。それに合わせてディフューザー容積も拡大され、さらにエキゾーストは車体後部からサイドポッド面に移設されるなど全面的なダウンフォース量アップが狙われた。
また運用面でもフロントのライドハイトが10mm下げられ最低地上高を60mmとし、ワンメイクタイヤを供給するピレリが「よりソフトなコンパウンドを投入する」など、2019年仕様のマシンと比較して、同国が誇る元F1トラックのオスカー・ファン・ガルベスでは、ラップあたり約3秒のタイム向上を見込むという大幅なスピードアップを実現する変更が施された。