フォーミュラE：キャシディが首位でルーキーテスト終了。2位に0.463秒の差をつけコースレコードを記録

　3月1日、モロッコ・マラケシュでABBフォーミュラE選手権のルーキーテストが開催され、ニック・キャシディ（エンビジョン・ヴァージン・レーシング）がトップタイムを記録しテストは終了した。

　テストは午前・午後とセッションが行われ、ルーキーテストに参加したドライバーたちは計1965周を走行した。

　トップタイムを記録したのは、日本のスーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権でチャンピオンを獲得しているキャシディ。

　キャシディは計74周を走行し、1分16秒467というタイムを記録。このタイムは、2位のセルジオ・セッテ・カマラ（ジェオックス・ドラゴン）に対し、0.463秒の差をつけている。

　また、このキャシディのタイムは前日に行われたフォーミュラE第5戦の予選で、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ（DSテチーター）が記録した1分17秒158というコースレコードを上回るタイムだ。

「ようやくフォーミュラEのマシンに乗ることができて良かった。今日のマラケシュルーキーテストから多くのことを学んだ」とキャシディ。

「これまでの経験とは大きく異なるが、素晴らしいテストだと感じた。クルマのペースは素晴らしかったし、マラケシュで史上最速のタイムを記録できたことも素晴らしい気分だ」

　ニッサン・e.ダムスからテストに参加した高星明誠は14位、ヤン・マーデンボローは17位という結果となった。

　その他、日本ゆかりのドライバーたちは、ルーカス・アウアー（BMW i アンドレッティ・モータースポーツ）が8位、サッシャ・フェネストラズ（パナソニック・ジャガー・レーシング）が10位、フレデリック・マコヴィッキィ（タグ・ホイヤー・ポルシェ）が24位でテストを終えている。

　なお、DSテチーターからテストに参加予定だったジェームス・ロシターは、第5戦のフリー走行1回目で体調不良のジャン-エリック・ベルニュに代わり走行したため、ルーキーテストには参加していない。

■ABBフォーミュラE選手権 2020マラケシュルーキテスト結果