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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.03.18 16:22

インディカー、5月末のインディ500に向けて「公衆衛生を守りつつ開催することが優先事項」と主張

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海外レース他 | インディカー、5月末のインディ500に向けて「公衆衛生を守りつつ開催することが優先事項」と主張

 NTTインディカー・シリーズの主催者は、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックによる混乱が起きているにもかかわらず、なんとしてでも5月の第104回インディアナポリス500を開催すると確約している。

 インディカーは新型コロナウイルス感染予防措置のため、先週末セント・ピーターズバーグで開催予定だったシーズン開幕戦の中止を余儀なくされ、第4戦までのレース中止が決定した。

 つまり短縮されてしまった2020年カレンダーの最初のレースは、5月9日にインディアナポリスで開催予定のGMRグランプリとなる。このレースはインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)のインフィールドトラックで行われる。

 各チームは、GMRグランプリ直後に10日間連続でインディ500のフリー走行と予選を集中して行うことを計画している。インディ500は今も5月26日に開催が予定されているが、この日はアメリカでは国の祝日であるメモリアル・デーの週末でもあるのだ。

 またこの日はヨーロッパでF1モナコGPを開催する日でもあるが、モナコGP開催もますます危機に瀕している。

 アメリカは大規模な人の集まりについて徐々に厳しい制限を適用しており、5月の開催予定は明らかに中止のリスクがある。インディ500では、毎年25万人にも及ぶ観客がIMSのグランドスタンドを埋め尽くす。ところが公式には、そうした集会は今後8週間延期するように勧告されており、レースは少なくとも5月11日まで行われないことになる。

 それでもインディカーは、シーズンのなかで最大のショーを予定通り開催できると現在も楽観的な姿勢でいる。

「我々は、50人以上の人々が集まるイベントを今後8週間にわたって延期すべきだというCDC(疾病対策センター)の暫定ガイダンスについて承知している」と火曜日に発表された声明では述べられている。

「我々の優先事項は、公衆衛生を守るための役割を果たしつつ、予定通りゲインブリッジ社提供による5月24日の第104回インディアナポリス500を開催することにある」

「変わりやすい状況が続くなか、我々は連邦、州、地方および公衆衛生当局と連携して、絶えず監視を続けている」

「我々はすべての不測の事態に備えて計画を進めており、新型コロナウイルスの状況が許す限り、GMRグランプリとインディ500開催に備える」

 NASCARシリーズも直近のロックダウン(封鎖)による制限に対応するため、レースを最短でも5月3日まで延期することにしたが、これは現在勧告されている8週間の中止期間よりも早い時期にあたる。シリーズの上層部は水曜日にファンに向けて配信されたEメールによる発表のなかで「我々の望みと希望は、マーティンズビル・スピードウェイに戻ることにあり、今後のスケジュールが決まり次第、今シーズンのすべてのレースを行うつもりだ」と述べている。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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