4月6日、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響によりインディカー・シリーズは開幕戦と見据えていたデトロイトグランプリの中止を決定し、新たなレースカレンダーを発表した。
世界中で蔓延している新型コロナウイルスの影響で、3月15日に予定されていたセント・ピーターズバーグの開幕戦を含む4月末までの4戦の延期・中止をインディカーは決定。
アメリカでの感染拡大は収まらず、3月末にはインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでのGMRグランプリと第104回インディアナポリス500マイルレースの延期を発表し、GMRグランプリは7月4日、インディ500は8月23日に決勝レース開催となった。
インディアナポリス・モータースピードウェイの2戦が延期となったことで、5月30、31日にデトロイト市街地で行われるダブルヘッダー戦のデトロイトグランプリでのシリーズ開幕を目指していたインディカーだったが、デトロイト戦の開催を断念。新たなレース開催スケジュールを明らかにした。
発表された新カレンダーでは、6月6日のテキサス・モータースピードウェイで開幕し、アイオワスピードウェイでのレースをダブルヘッダーとして7月17、18日に開催。ラグナセカ戦もダブルヘッダーに変更し、さらに10月3日にインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコース戦を新たに追加。
延期未定となっているセント・ピーターズバーグ戦を含め全15戦でシリーズ開催を目指している。
インディカーCEOのマーク・マイルズは、「我々はファンにとって、できるだけスケジュールどおりの行動ができることを取り組んでいる。更新したスケジュールは、ファンにとってお気に入りの場所を追加し、イベント総数を増やしている」
「COVID-19の状況は引き続きダイナミックで困難な状況であるため、変化に対応できる緊急時対応計画を作成した。我々の目標は参加者と観客の健康と安全を優先しながら、できるだけ多くのレース開催を維持することだ」と語った。
中止となったデトロイト戦に対しては、「ファンと同じように、今年デトロイトでレースを行えないことを失望している。しかし、2021年にベルアイルに戻ることを楽しみにしており、その時は素晴らしいショーを開催するよ」
「またダブルヘッダー戦を受け入れてくれたアイオワ・スピードウェイとラグナセカのイベントプロモーターの柔軟性とサポートに感謝している」とコメントしている。
■インディカー・シリーズ2020年新レースカレンダー(4月6日時点)
Date | Course |
---|---|
6月6日 | テキサス・モータースピードウェイ/オーバル |
6月21日 | ロード・アメリカ/ロードコース |
6月27日 | リッチモンド・レースウェイ/オーバル |
7月4日 | インディアナポリス・モータースピードウェイ/ロードコース |
7月12日 | トロント/ストリート |
7月17日 | アイオワ・スピードウェイ/オーバル |
7月18日 | アイオワ・スピードウェイ/オーバル |
8月9日 | ミド・オハイオ・スポーツカーコース/ロードコース |
8月23日 | インディアナポリス500マイルレース/オーバル |
8月30日 | ゲートウェイ/オーバル |
9月13日 | ポートランド・インターナショナル・レースウェイ/ロードコース |
9月19日 | ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカ/ロードコース |
9月20日 | ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカ/ロードコース |
10月3日 | インディアナポリス・モータースピードウェイ/ロードコース |
TBA | セント・ピーターズバーグ/ストリート |