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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.04.09 15:53

WTCR:eスポーツ初戦は31名が参戦。M1RA所属のハンガリー人デュオが連勝を飾る

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海外レース他 | WTCR:eスポーツ初戦は31名が参戦。M1RA所属のハンガリー人デュオが連勝を飾る

 WTCR世界ツーリングカー・カップのeスポーツシリーズ”pre-season Esports WTCR”の開幕戦ハンガロリンクが4月6日に実施され、現役WTCRドライバー11名、予選を勝ち抜いたSimレーサー20名の計31名がエントリー。王者ノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR)らを退け、M1RA Esports teamに所属するハンガリー人デュオが連勝を飾った。

 予選を勝ち抜いた上位20名が現役ドライバーとの対戦に向けた『SERVER 1 RACE』への参戦権を得るフォーマットを採用した同シリーズだが、Simレーサーとしてキャリアを開始したミケリスがマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR)やエステバン・グエリエリ(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)らを抑えてWTCRレギュラー勢でプレ・クオリファイ最速をマークし、現チャンピオンの貫禄を示した。

「こうした取り組みにおいて練習に掛ける真剣さと集中力は、そのまま実際のレースでのバトルや勝負強さ、チャンピオンシップでのポイント獲得に反映されてくるものだと信じている」と、シミュレーターの効能を語ったグエリエリ。

「その意味でレース勘を失わないようにするためにも、このシリーズは最適の方法になるだろう。実際のツーリングカーからスキルを得るには、たくさんの時間とコストが必要だ」

「ただしシミュレーターは擬似体験であり、現実とまったくおなじではない。そこに少しだけトリックがあるけれど、僕はこれから学ぶしかない」

 そう語ったグエリエリは公式予選ノータイムで最後尾に回り、現役勢ではオモラの19番手が最上位。15分間の短い予選でフロントロウを確保したのは、Red Bull Racing Esports Hondaのネストール・ガルシアを0.6秒差で下した、地元ハンガリーのM1RA Esports team、ゲルゲ・バルディ(ヒュンダイi30 N TCR)となった。

 レース1のスタートでもホールショットを決めたバルディのヒュンダイi30 N TCRは、3番手からダッシュを決めたWilliams Esports Cupraのモリッツ・レーナー(セアト・クプラTCR)と全周にわたりテール・トゥ・ノーズのバトルを展開。スリップストリームから再三のオーバーテイクを狙ったレーナーのクプラTCRだったが、ヒュンダイの前に出ることは叶わず。そのままバルディが映えあるpre-season Esports WTCR初代ウイナーとなった。

シミュレーターの有用性と「トリック」に関して指摘したエステバン・グエリエリ

R1ではミケリス配下の地元ハンガリー勢、ゲルゲ・バルディが地の利(?)を活かして初勝利を挙げた


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