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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.04.16 11:03
更新日: 2020.04.16 13:51

ドイツも8月31日まで大規模イベント開催禁止に。DTMやVLNが再度カレンダーの修正へ

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海外レース他 | ドイツも8月31日まで大規模イベント開催禁止に。DTMやVLNが再度カレンダーの修正へ

 イースター休暇明けの4月15日、ドイツ連邦共和国の定例記者会見において、アンゲラ・メルケル首相が、新型コロナウイルスの感染拡大予防策について発表した。最低でも8月31日までの大型イベントの開催禁止や、5月3日までのさらなるロックダウンの延長を発表しており、レース開催に向け早めのカレンダー変更案を発表していたドイツ国内のレースは、カレンダーの再変更を強いられることになりそうだ。

 新型コロナウイルスの影響により、大きなカレンダー変更を強いられているモータースポーツ界。ドイツでは、DMSBドイツ・モータースポーツ協会が早期の再開を目指し、6月下旬を再開見込みとして新たなカレンダーを先日発表したほか、DTMドイツ・ツーリングカー選手権、VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ、ADAC GTマスターズ等、主要シリーズが新たなカレンダーを発表していた。

 DTMでは、シーズン中のメインイベントともいえる7月10〜13日のノリスリンクを開幕戦として予定していたが、この決定をうけ延期の可能性が強くなった。また、ドイツのロックダウン延長に関しては、国境の封鎖(通勤者や物流トラック等は通行可能)も引き続き行われることから、トランスポーターで陸路を移動する第2戦イゴラもしくはアンデルストープ、第3戦ゾルダー、第4戦ブランズハッチの出入国が困難となり、9月4日の第5戦アッセンが開幕となる可能性も出てきた。

 また、ADAC GTマスターズでは開幕戦チェコの開催が困難な場合の代替としてラウジッツリンクが、第2戦はニュルブルクリンクが予定されていたが、ともにドイツ国内のレース。さらに、8月に開催予定の第3戦ザントフールトまでが実質的に開催が困難となるのが現状だ。

 日本チームも数多く参戦する予定のニュルブルクリンク24時間については、すでに9月24〜27日に日程が変更されている。レース本戦は今回の決定の影響はうけないが、事前にテストやドライバーライセンス取得のために参戦が必要なVLNのリスケジュールがありそうで、24時間レース自体の日程変更等も予想される。日本チームのスケジューリングにも影響がありそうだ。

 国際イベントでは、FIAフォーミュラEのベルリン戦、同じ週末に予定されていたMotoGPザクセンリンクも影響を受けそう。今回のドイツ政府の決定とともにベルギー政府も8月31日までの大型イベントの開催禁止を発表しており、FIAやSRO、DMSB、ITRといった関連組織は、今後カレンダー調整に追われることになりそうだ。

ドイツではいまだに感染者が毎日のように増え、まだまだ先行きの見えない状況のなかで、さらなる安全策としてロックダウンの延長を決定した。小・中型店舗の商店の営業再開等、多少の緩和策はとられるものの、依然としてモータースポーツをはじめ、サッカーのブンデスリーガ等においては大打撃となっている。この状況が続くとなると、ドイツのプロスポーツ界にも大きな影響が出てくるだろう。

2019年のニュルブルクリンク24時間のスタートシーン
2019年のニュルブルクリンク24時間のスタートシーン


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