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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.04.21 18:02

“モータースポーツのオリンピック”も1年延期が決まる。世界各国のレース開催を優先

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海外レース他 | “モータースポーツのオリンピック”も1年延期が決まる。世界各国のレース開催を優先

“モータースポーツのオリンピック”として2019年にスタートしたFIAモータースポーツ・ゲームズ。その第2回大会となる2020年大会の1年延期が発表された。

 FIAモータースポーツ・ゲームズはFIAとSROモータースポーツ・グループが共同開催する国別対抗イベント。初開催となった2019年大会はイタリアのバレルンガ・サーキットを舞台に行われ、日本は3位タイに輝くなど活躍を残した。

 開催2回目となる第2回大会は2020年10月23~25日にフランス・マルセイユにほど近いポール・リカール・サーキットで開催される予定だった。

 しかし、世界中で脅威となっている新型コロナウイルス(COVID-19)の状況を踏まえて、FIAとSROは1年の開催延期を決定。開催地はそのままに2021年10月22~24日に開催すると発表した。

 リリースによれば、開催延期が決められた主な要因は、モータースポーツ界で働く人々からロジスティクス的課題や財政的課題となりうる要素をひとつでも排除すること、新型コロナウイルスの影響で世界各国のレースシリーズが開催スケジュールの再考を余儀なくされているなか、日程重複を生み出しそうな要素を排除することと説明されている。

 また、FIAモータースポーツ・ゲームズ開催時に重要な役割を果たす世界各国の自動車統括団体(ASN)が現在直面している新型コロナウイルスが生み出した状況に集中できるようにするための措置でもあるとしている。

「残念ながらCOVID-19が生み出した危機により、2020年のFIAモータースポーツ・ゲームズを1年延期することにした」と語るのはFIAのジャン・トッド会長。

「我々はこの1年間で各国のASNやチーム、そして大会プロモーターであるSROと協力して、入念に準備をすすめていく。つい先日50周年という記念日を迎えたポール・リカールが、2021年もFIAモータースポーツ・ゲームズを受け入れてくれることに感謝する」

 SROのステファン・ラテルCEOは「2回目のFIAモータースポーツ・ゲームズを2021年に延期するという決定は筋の通った正しい選択だ」とコメントしている。

「この大会は世界各国から国を代表する精鋭たちが集まるものだ。しかし、新型コロナウイルスの影響で各国のモータースポーツシリーズは当初の予定よりシーズン閉幕が遅くなる見込みだ」

「そうなると(当初の開催日程では)もっともスケジュールが過密になっている時期にFIAモータースポーツ・ゲームズを行うことになってしまう。そういった事態を避けるために2021年への延期を決めた」

「そしてこの決定を受け入れてくれたポール・リカールには心から感謝したい。彼らが受け入れてくれたことで開催延期をいいタイミングで発表できた。FIAモータースポーツ・ゲームズの第2回大会は間違いなく素晴らしいものになるだろう」


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