ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップの2年連続チャンピオンマニュファクチャラーでもあるIVECO(イヴェコ)は、車両重量5.3tながら最高出力1100PS、0-100km/h加速4.8秒を誇る新型モデル『IVECO S-WAY Racing trucks』の投入を発表。前人未到の6冠を達成した王者ヨッヘン・ハーン率いるTeam Hahn Racingと、シュティフィ・ハルムのTeam Schwabentruckに供給する。
この両チームが参加して、5月16日(土)にドイツのウルム郊外に位置するIVECOのテストトラックで開催されたラウンチイベントでは、新型『IVECO S-WAY Racing trucks』がオンラインストリーミングでアンベイルされ、開幕が待たれる2020年シーズンへの投入がアナウンスされた。
これまでの『IVECO Stralis(ストラリス)』に代わり、新世代モデルをベースとしたレーシングトラックを開発したIVECOは、シリーズでパートナー契約を結ぶ2チームに、まずは優先的な供給を約束した。
FIA格式の欧州選手権であるETRCにおいて、長年トップドライバーとして活躍を演じるシュテフィ・ハルムは、FIAより「モータースポーツの歴史上、最も成功した女性ドライバーのひとり」と称されている。
彼女は長年在籍したレネ・ラインアート率いるReinert Racingから移籍し、2018年にTeam Schwabentruckに加入。ドイツ出身のハルムだが、これを機に母国のマニュファクチャラーであるMANからイタリアのIVECOへと愛機をスイッチしている。
その移籍初年度は初ドライブのトラックながら2勝を挙げランキング6位に入ると、続く2019年は未勝利ながら11の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングで4位につける成功を収めた。