WTCR世界ツーリングカー・カップの現世界王者ノルベルト・ミケリスを輩出したハンガリーのZengő Motorsport(ゼングー・モータースポーツ)が、2020年シーズンへの本格的復帰参戦を表明。若手有望株のベンス・ボルティズを含む2名を起用し、CUPRA Racingと新型『CUPRA Leon Competición TCR(クプラ・レオン・コンペティションTCR)』の投入に向け協議を進めている。
かつてはWTCC世界ツーリングカー選手権を戦い、2019年のWTCRハンガロリンク戦では同じく地元のスター候補生であるタマーシュ・テンケを擁してワイルドカード参戦したZengőが、2台体制でのシリーズ本格復帰を表明した。
そのリードドライバーに抜擢されたボルティズは、現在TCRヨーロッパ・シリーズの開催延期に合わせ実施中の『TCR Europe SIM Racing』に参戦中で、第3戦ハンガロリンクのレース2ではファイナルラップまで優勝戦線に加わり2位に入るパフォーマンスを披露していた。
さらにイベント終了後にはBRC Racing所属の勝者マット・オモラに対し、ボルディズへのバトル中のインシデントで10秒加算のペナルティ裁定が降ったことで、オモラは4位へと降格しボルディズが繰り上げ優勝を獲得。これでレース1と合わせてイベント最多得点者となり、実際のシリーズ第3戦でヨコハマタイヤ2セットの無償供給を受けるプライズを獲得している。
仮想空間でも実績を重ねつつあるボルディズとともにWTCR復帰を決めたZengőだが、使用機材の面でもアップデートを予定しており、これまでのクプラ・レオンTCRから2020年のデビューがアナウンスされている新型モデルへのスイッチを検討している。