TCRオーストラリア・シリーズを運営するARG(Australian Racing Group)は、同大陸の盟主であるVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーと同様、2020年から2021年まで年跨ぎとなる全6戦の改訂版カレンダーを発表。開幕戦を8月のシドニー・モータースポーツパークとするスケジュールをアナウンスした。
すでに複数回のイベント・キャンセルや延期が実施され、暫定的な開幕イベントを7月2~5日のモーガンパークとしていたシリーズだが、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックが終息傾向にありながら7月のイベントも敢えなく中止となり、新たなシーズン幕開けを8月まで先延ばしにする判断が下された。
奇しくも6月27~28日のシーズン再開を決めたVASC同様に、シドニーでの開幕となった今季は9月にサンダウンでの第2戦を開催。第3戦フィリップアイランドは10月のいずれかの週末での実施を調整している。
さらに11月には、“聖地”バサーストで4日間にわたって催されるモータースポーツ・フェスティバルの一部として、再スケジュールされた『バサースト6時間』を含むスプリント戦を予定。このマウントパノラマでの初開催が予定されていたTCRの耐久レースは、2021年での仕切り直しが決まっている。
そしてシーズン第5戦と最終戦は、ニューイヤー・ブレイクを挟んで2021年1月にタスマニア島内のシモンズプレインとバスカービル・レースウェイの2連戦でフィナーレを迎える。
2年目のシーズン開幕は、ノンチャンピオンシップ戦としてTCRアジア・パシフィック・カップにも指定されたF1開幕戦オーストラリアGPとの併催で実施され、すでにアルバートパークでのプラクティス・セッションを走り始めていたが、大会会期中に中止が決まり、それ以後はどのシリーズも再開が見通せない厳しい時間を過ごして来た。