6月6日、いよいよテキサス・モータースピードウェイで幕を開けた2020年のNTTインディカー・シリーズ。今季からインディカーに参戦しているデイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウとアレックス・パロウは、開幕戦は悔しい結果で終えることになった。
2019年まで全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGTで活躍してきたパロウは、スーパーGTでともに戦ったチームゴウとともに2020年はインディカーに挑戦を開始した。新型コロナウイルスの影響で開幕は遅れることになったが、その間もドライビングシミュレーターを使ったインディカーiRacingチャレンジで速さをみせてきた。
そんなパロウとデイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウにとって待ちに待った開幕戦の舞台は1.5マイルオーバルのテキサス。2時間の練習走行の後、自身のキャリア初となるオーバルレースの予選に挑み、24台中16番手につけた。
19時10分にスタートしたレースでは、序盤ポジションを守りながらスピードアップをはかっていたパロウは、35周めに15番手で最初のピットインを行う。しかし、不運はそのピットアウト直後にやってきた。
37周め、パロウと同じくルーキーであるリナス・ビーケイがウォールにヒット。スピンしながら下ってきたビーケイとパロウの55号車が接触。結果、パロウはコースアウトし、マシンのダメージが大きくリタイアとなってしまった。
「自分にできることはあまりなかったと思う。もう少しアウト側に寄っていれば良かったのかもしれないけど、いまそう言うのは簡単だよね。“たられば”の話だから。リプレイを見てみないとね。僕にオーバルの経験があれば、もっと違うことができたのかもしれないとは思うけど」とパロウはレースを振り返った。
「マシンのセッティングはとても良い感じだったから残念だよ。スタートからだんだん快適になってきて、スピードも上げていけた。ラップを重ねるごとにどんどん良くなってきて、前のマシンについていくことができたよ。最終スティントに向けてクルマのバランスを整えようとしていたんだけど、残念ながらそれは叶わなかった」
パロウとデイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウは、7月4日にインディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されるGMRグランプリに挑む。
