2020年シーズンのFIA-F2選手権に、イタリアのトライデント・レーシングから参戦する佐藤万璃音のマシンカラーリングおよびレーシングスーツのデザインが公開された。
ヨーロッパを舞台にステップアップを続けてきた万璃音は、2019年はEFOユーロフォーミュラ・オープンに参戦し圧倒的な好成績でチャンピオンを獲得した。また、シーズン途中からはFIA-F2選手権にもカンポス・レーシングから参戦。2020年はトライデントに移籍し、自身初となるFIA-F2フル参戦が決まっていた。
しかし、3月上旬に行われたプレシーズンテストの直後、欧州で新型コロナウイルス（COVID-19）感染症の大流行が発生。この影響で当初予定されていた3月の開幕戦バーレーンほかシーズン前半ラウンドが軒並み延期となり、万璃音も健康と安全のために一時帰国を余儀なくされることになった。
そんな自粛生活が3カ月近く続くなか、FIAから6月2日に2020年シーズンのF2新スケジュールが発表され、7月3～5日にオーストリア・シュピールベルグで開幕戦が行われることが決定する。
この発表を受けてトライデントは万璃音にふたたび渡欧するよう指示。あわせて2020年シーズンを戦う万璃音のマシンカラーリングと、レーシングスーツのデザインを発表している。
来週にも日本を立つことになった万璃音は「ようやくFIAからカレンダーが発表され、ヨーロッパに戻ることになりました。自粛はしていましたが、海外でレースを始めて以来、これほど長く日本に滞在できたのも貴重な体験でしたし、21歳の誕生日を自宅で迎えられるとは思ってもいなかったです」と欧州各地でロックダウンが行われていた期間の生活を振り返る。
「日本に滞在できたことで将来へ向けてのスポンサー活動もできましたし、ある意味、有意義な時間にできました。こんな時代になったからこそ、継続することの大切さも再認識できました」
「今年は現実的な目標として、つねにトップ10入りを目指して頑張ります。もちろん厳しいとは思いますがランキング4位以内を目標にし、来年F1に関わっていられたら最高です」
「いろいろな関係者を巻き込んでそのお力を借り、やっとここまで来た以上、F1には絶対に行きますので皆さん応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。
