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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.06.10 23:23
更新日: 2020.06.10 23:24

VLNニュルブルクリンク耐久シリーズが6月27日開幕へゴーサイン。EU圏内からの参加も可能に

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海外レース他 | VLNニュルブルクリンク耐久シリーズが6月27日開幕へゴーサイン。EU圏内からの参加も可能に

 ドイツのニュルブルクリンクを舞台に争われるVLNニュルブルクリンク耐久シリーズが、無事に予定どおり6月27日に開幕することになった。6月15日には公式のプレシーズンテストが行われ、今シーズンへ向けての準備を行う。

 ニュルブルクリンクのグランプリコースと、ノルドシュライフェ(北コース)を組み合わせた舞台で争われるVLNは、例年シーズン前半戦はニュルブルクリンク24時間を見据えたレースとして開催されている。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、VLNも開幕が遅れたほか、ニュル24時間も9月に延期された。

 VLNは、シリーズ開幕に向けてさまざまな対策を施してきたが、事務局と国立ボン大学病院の公衆衛生研究所によって共同で作成された衛生・安全対策のガイドラインを慎重に審査したうえで、地元のアールヴァイラーの行政機関からレース開催への許可が下りた。第1戦は通常通りの4時間耐久レースとなり、12時のレーススタートとなる。

 VLN VV GmbH&Co.KGのマネージングディレクターを務めるクリスティアン・シュテファニは「VLNがようやく開催できることを非常にうれしく思う。参加者とニュルブルクリンク周辺の地域全体にとってポジティブなニュースとなった」と喜びを語った。

「ここ数週間もの間、レース開催へ向けて関連機関に対して、説得力のある衛星、安全面のガイドラインを作成するための我々の努力が報われた。ラインラント・プファルツ州の現在のコロナ管理条例に適合し、非接触スポーツとして認められ、グリーンヘルでのレースをふたたび開催できることになった」

 とはいえ、開幕戦は無観客で行われるため、ファンはもうしばらくは我慢を強いられることになる。グランプリコースの観客席、パドックエリア、ノルドシュライフェは当面の間すべて閉鎖され、警備員を配置してファンが密集しないよう監視し、感染拡大に努める。

 シュテファニは「ファンの皆さんが我々、チーム、そしてドライバーと同じくらいシーズン開幕を楽しみに待っていてくれたことを深く理解しているが、情勢が落ちつくまでは公式のストリーミングやYoutubeチャンネルを通じてVLNを応援して欲しい」とファンに向けての理解を求めている。

 VLNは、DMSBおよびILN(ニュルブルクリンク耐久インタレストグループ)と共同で作成された、レース開催に関してのガイドラインコンセプトをすでに各チームに通知しており、詳細に関しては今後順次に発表を行うとしている。

 なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、EU各国の国境は封鎖されていたが、すでに部分的に開放され、6月15日からはEUの29ヶ国がふたたび自由に行き来できるようになることから、参戦が可能になる。しかし、外務省のホームページによると、現時点ではドイツを含めヨーロッパ諸国への日本からの渡航は感染症危険情報レベル3となる渡航中止勧告が表示されており、実質的に日本から6月15日開催のVLNテストへの参加は非現実的となっている。


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