BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するフォード系プライベーターのMotorbase Performanceは、2020年からの投入を予定する第4世代の新型『フォード・フォーカスST』のNGTC規定マシンの製作を続けていたが、すでに完成済みの2台に続き最後の車両が完成。先週末に実施したドニントンパークでのプライベートテストで無事にシェイクダウンを果たしている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影がイギリスにも忍び寄っていた3月中旬、ロックダウン目前の状況で開催されたシルバーストンでのBTCC公式テストで2台の新型モデルを走らせたMotorbase Performanceは、今季からチームに本格復帰を果たしたエースのロリー・ブッチャーと、残留のオリー・ジャクソンにステアリングを託し、新型モデルに必須の本格的なテストプログラムをこなすことができた。
しかし新たに契約を結んだBTCC復帰組のアンディ・ニートに関しては、旧仕様となる第3世代『フォード・フォーカスRS』をそのまま引き継ぐことが予定されており、序盤戦をしのいだ後に新型へとスイッチする計画だった。
その後、世界的パンデミックへと発展したCOVID-19の影響でシーズンの開幕が遅れたことにより、ケント州ルータムに位置する拠点では車両製造が続けられ、本格的なシーズンインを前に3台目のニューマシンが完成。ニートも11日(木)に無事、新型のシートに座ることができた。
「ここまでは、BTCCに関わるすべてのメンバーにとって非常に困難な時間となっていたが、我々としても難しい環境のもと可能な限り献身的な努力を続け、レース再開が許可されたときに万全な準備が整っていることだけを目指してきた」と語るのは、チーム代表のデビット・バートラム。