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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.07.12 18:58
更新日: 2020.07.13 09:51

FIA-F2第2戦オーストリア レース2:ルノー育成のルンガー初優勝。角田裕毅と佐藤万璃音はマシントラブルに泣く

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海外レース他 | FIA-F2第2戦オーストリア レース2:ルノー育成のルンガー初優勝。角田裕毅と佐藤万璃音はマシントラブルに泣く

 現地時間7月12日(日)、2020年FIA-F2第2戦オーストリアのスプリントレース(決勝レース2)が開催され、クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)が優勝。日本の、松下信治(MPモータースポーツ)は11位、角田裕毅(カーリン)と佐藤万璃音(トライデント)はリタイアとなった。

 昨日のウェットコンディションとは打って変わって快晴のドライコンディションに。気温は17.3度、路面温度は35.3度、規定周回数は28周、タイヤ交換義務はなし。

 フィーチャーレースの上位8台がリバースグリッドとなり、スターティンググリッドはダニエル・ティクトゥム(ダムス)がポールポジション。2番手にマーカス・アームストロング(ARTグランプリ)、3番手にルンガー、4番手にカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)がつける。

 またフィーチャーレースで2位だった角田は7番手から、佐藤は16番手、松下は17番手から出走する。そしてほぼ全車がミディアムタイヤを選択し、現地時間の11時10分過ぎ、レースがスタートした。

 ティクトゥムは好スタートを切るが後続を団子状態で引き連れていく。なお8番手のシュワルツマンが1コーナーで接触したかスピンしストップ。これによりバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入された。

 マシン回収が完了した3周目に、ティクトゥム、ルンガー、アームストロング、ミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)の順でレースは再開する。

 上位勢は無難に各コーナーを駆け抜けていくが、なんと佐藤がマシントラブルでストップ。佐藤にとってマシントラブルでのリタイアは早くも2度目となってしまった。

 その翌周には首位争いがヒートアップ。ティクトゥムとルンガーが絶妙なスペースを保ちながらクリーンなバトルを展開。そしてDRSを使ったルンガーが2コーナー先で首位浮上に成功する。

 中盤に差し掛かるとティクトゥムのペースが少し落ち始め、9周目には3番手アームストロングと4番手シューマッハーが後方0.715秒以内に急接近。ティクトゥムは我慢の走りを強いられることに。

 10周目、フィーチャーレースを沸かせた角田がまさかのスローダウン。右のリヤタイヤ付近から煙をあげマシンをストップし、ここで戦線離脱。チームから「どこが壊れた?」との無線に対し「わからない!」と角田は怒りと悔しさをあらわにし、リタイアとなった。

 上位勢に変動が起きたのは12周目。シューマッハーがアームストロングを捉えて3番手へ浮上。他車よりも0.4秒速いペースで走っていたシューマッハーだったが、なんとコックピット内に取りつけられている消化剤が噴射するトラブルが発生し緊急ピットイン。不運にもここでレースを終えた。

 その後レースは膠着状態となり、首位ルンガーは2番手ティクトゥムとの差を2.662秒としながら終盤戦に突入する。

 そして残り4周となった25周目、3番手争いに変化が起きる。3番手アームストロングの1.5秒後方に4番手の周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が5番手アイロットを従えて忍び寄る。

 このまま順位は変わらずレースはチェッカーフラッグが振られ、ルンガーがF2初優勝。2位にはティクトゥムが入り、アームストロングが開幕戦以来の表彰台となる3位を獲得した。

 レース終盤に10番手争いを繰り広げた松下は11位でレースを終えている。

 2戦4レースが終了し、ドライバーズポイントランキングは首位が48ポイントのシュワルツマン、2番手にルンガー、3番手はアイロットだ。

 第3戦ハンガリーは日本時間7月17〜19日に行われる。

■FIA-F2第2戦オーストリア スプリントレース(決勝レース2) 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap
1 6 C.ルンガー ARTグランプリ 28Laps
2 2 D.ティクトゥム ダムス 2.063
3 5 M.アームストロング ARTグランプリ 10.226
4 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 10.994
5 4 C.アイロット ユニ・ヴィルトゥオーシ 11.534
6 9 J.エイトケン カンポス・レーシング 20.458
7 1 S.ゲラエル ダムス 22.955
8 24 N.マゼピン ハイテックGP 23.632
9 8 J.ダルバラ カーリン 24.180
10 25 L.ギオット ハイテックGP 27.770
11 14 松下信治 MPモータースポーツ 28.392
12 11 L.デレトラズ チャロウズ・レーシング・システム 29.247
13 15 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 32.770
14 12 P.ピケ チャロウズ・レーシング・システム 34.113
15 17 G.アレジ BWT HWAレースラボ 41.821
16 16 A.マルケロフ BWT HWAレースラボ 49.240
17 10 G.サマイア カンポス・レーシング 50.818
18 22 R.ニッサニー トライデント 1’11.311
20 M.シューマッハー プレマ・レーシング DNF
7 角田裕毅 カーリン DNF
23 佐藤万璃音 トライデント DNF
21 R.シュワルツマン プレマ・レーシング DNF

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