BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦する独立系トップチームのMotorbase Performanceは、2020年8月から開幕を迎える改訂版シーズンに向け、先日実施された公式タイヤテストでトップタイムを記録した新型フォード・フォーカスSTの戦闘力に自信を深めており「BMWやホンダに対抗し、選手権のフロントランナーとして戦うことができるだろう」と、ニューモデルの性能に期待を寄せている。
フォードにとって栄光のサブネームである“RS”の名を冠した先代に代わり、今季から第4世代となるフォーカスSTを投入するMotorbase Performanceだが、チームマネージャーを務めるオリー・コリンズは3月のシルバーストンに続き、スネッタートンでトップタイムをマークしたロリー・ブッチャーのペースに「勇気づけられた」と語り、新型モデルの競争力がシリーズの盟主たちと並ぶ位置につけたとの見解を示した。
「ここまでの成果を見ると、それはすべての領域でプラス方向への進捗を見せているようだ」と語ったコリンズ。
「改善そのものはどの分野でもごく小さなものではあるが、それらがすべて足し合わさったら大きな違いを生む。テスト初期の段階では特定の条件で速いクルマ、との印象を持っていたが、どうやらこのニューカーはあらゆるコンディションでの一貫性も備わっているようだ」
「まだ新型モデルで充分な走行距離を稼いでいるわけじゃないし、学習段階にあるのは事実だ。だからこそ、我々にはこうしたテスト機会がより重要なんだ。BMWのファクトリー支援を受けるWSR（ウエスト・サリー・レーシング）や、ホンダのチーム・ダイナミクスのような、すでに一線級のマシンを複数年走らせている優勝候補たちに追いつきたいならね」
