BTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、例年恒例となった“世界のモータースポーツ・カテゴリーのどこよりも早い”来季2021年のレースカレンダーを発表。ハンプシャー州に位置するスラクストンが久々の年2回開催のステータスを得て、全10戦30レースに復帰したスケジュールをアナウンスした。また、今季からワンメイクタイヤ供給を担うグッドイヤーが、新たな予選アワード創設を決めている。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に揺れた2020年シーズン改訂版の開幕を目前に控え、BTCCを運営するTOCAが早くも2021年カレンダーをリリースした。例年と同様、夏の時期にアナウンスされた来季スケジュールでは、全8サーキット10戦のイベントが発表されている。
ロッキンガムの通常営業が終了した後に、その補填を担い年2回のイベントを主催してきたスラクストンだが、2020年のオリジナル版日程ではシルバーストンがナショナル、インターナショナルのふたつのレイアウトを使用して年2回開催のスロットを確保したことで、年1開催へと戻されていた。
2021年シーズンはふたたび伝統の開幕戦ブランズハッチ・インディでの幕開けを予定し、ドニントンパークのナショナル・レイアウト、スラクストン、オールトンパークのショート版アイランド・レイアウト、そしてクロフト戦を経てサマーブレイクに突入。
7月末のスネッタートンからノックヒル、2度目のスラクストン、そしてシルバーストンのナショナル・レイアウト戦を経て、ブランズハッチのグランプリ・サーキットでフィナーレを迎える。これにより、今季採用のシルバーストン、F1レイアウト“インターナショナル”はカレンダー落ちする形となっている。
「2020年シーズンがまだ開幕を迎えていない時点で来季カレンダーを発表するというのも、確かにBTCCにとって初めての事態だ。しかし、こうしてスケジュールを発表することで我々の活動が“正常”な状態に戻っていく過程を見るのは、誰にとっても歓迎すべきことだとの同意が得られるだろう」と語るのは、BTCCの最高運営責任者を務めるTOCA代表のアラン・ゴウ。
「こうして来季カレンダーを発表した上で、8月からはドニントンパークでいよいよ今季2020年シーズンの開幕を迎える。BTCCに参戦するドライバー、チーム、サポーター、パートナーの誰もが、チャンピオンシップの幕が開くことにワクワクしているよ」