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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.07.29 13:35
更新日: 2020.08.27 15:12

SCB:2020年開幕戦でトヨタ・カローラが連勝デビュー。ゾンタ、バリチェロが完勝

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海外レース他 | SCB:2020年開幕戦でトヨタ・カローラが連勝デビュー。ゾンタ、バリチェロが完勝

 隣国アルゼンチンのスーパーTC2000(STC2000)と並び、南米大陸最大級の人気を誇るツーリングカー選手権、SCBストックカー・ブラジルの2020年シーズンがついに開幕。7月24〜25日の週末にゴイアニアで開催された2ヒート戦では、新規参戦となるTOYOTA GAZOO Racing Brasilの新型『トヨタ・カローラ』が連勝デビューを飾り、レース1を新チーム移籍のリカルド・ゾンタ(RCM Motorsport)が、レース2をルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports)が制し、ブラジルが誇る元F1ドライバー・コンビがトヨタの船出に華を添える結果を手にした。

 3年連続シリーズチャンピオンを獲得中で、WEC世界耐久選手権ではファクトリー契約ドライバーも務めるダニエル・セラ(Eurofarma-RC)を筆頭に、多くの実力者が名を連ねるSCBシリーズは、長年続いてきたシボレー・クルーズのワンメイク状態に終止符を打ち、この2020年から新たなマニュファクチャラーが参入した。

 TOYOTA GAZOO Racing Brasil陣営にスイッチしたSCBトップチームのFull Time Sportは、F1最多出走記録を持つ元跳ね馬乗りで、2014年のSCB王者でもあるバリチェロを筆頭に、初代フォーミュラEチャンピオンのネルソン・ピケJr.や日系ブラジル人のラファエル鈴木、そしてバリチェロとの相互交流で隣国アルゼンチンからデビューを果たすSTC2000のトップドライバー、マティアス・ロッシの4台体制という豪華布陣を敷いた。

 さらに、2台体制のRCM MotorsportはShell V-Powerから移籍のゾンタと、若手有望株のブルーノ・バプティスタを起用。おなじくIpiranga Racingは2019年に最多ポールポジションを獲得し、セラやバリチェロと最終戦までタイトル争いを繰り広げたチアゴ・カミーロに、イタリア武者修行時代にはF3王者も獲得したセザール・ラモスと、TGRの参戦初年度から計8台の豪華ラインアップが揃った。

 本来、この開幕戦はシリーズ恒例の“ダブルレース”として、世界各国から豪華ゲストが参戦し、レギュラー勢と組んでのセミ耐久フォーマットが採用される予定だったが、いまだパンデミックの波が終息しない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の統計で、感染者数世界第2位というブラジル国内情勢も受けこれをキャンセル。

幾度もの延期とカレンダー改訂を経て、開幕のときを迎えたSCB。ルーベンス・バリチェロも万全の防疫対策で臨む
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無観客の開幕戦で2020年初ポールを射止めたリカルド・ゾンタ。会見などもリモートで実施された
無観客の開幕戦で2020年初ポールを射止めたリカルド・ゾンタ。会見などもリモートで実施された
2番手以下に並ぶシボレー・クルーズも2020年仕様のエクステリアにモデルチェンジしている
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■レース1の予選で先手を取ったのはトヨタ陣営。カローラの速さを証明


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