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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.07.31 12:03

WTCR:Lynk&Co最後のひとりは元フォーミュラ乗り。サンティアゴ・ウルティアが世界戦昇格へ

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海外レース他 | WTCR:Lynk&Co最後のひとりは元フォーミュラ乗り。サンティアゴ・ウルティアが世界戦昇格へ

 2020年のWTCR世界ツーリングカー・カップでも4台体制を敷くLynk&Co Cyan Racingは、イバン・ミューラー、ヤン・エルラシェール、テッド・ビョークに並ぶ最後のレースシートに、ウルグアイ出身の23歳サンティアゴ・ウルティアを抜擢すると発表。2019年のTCRヨーロッパ・シリーズでランキング3位に入った新進気鋭の元フォーミュラ・ドライバーが、ワールドツーリングカーの舞台にステップアップを果たすことが決まった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開幕ディレイが続くWTCR2020年シーズンに向け、先月にも子息のキャリア支援に集中するべくチーム離脱をアナウンスした、元WTCC世界ツーリングカー選手権3冠王者のアンディ・プリオールの穴を埋めるドライバーが誰になるのか。Lynk&Co Cyan Racingもティーザーのリリースを作成するなど注目が高まっていた。

 そんななか、この7月初頭にCyan Racingの故郷でもあるスウェーデンのアンダーストープでプライベートテストに臨み、Lynk&Co 03 TCRを初めてサンプリングしたウルティアは、その内容でチームに感銘を与えることに成功。2020年はビョークのチームメイトとして大抜擢されることが決まり、Cyan Performance Lynk&Co Teamから晴れて世界戦に昇格することがアナウンスされた。

「Cyan Racingに加入できるなんて最高にハッピーだよ。それと同時に、この契約で僕はウルグアイ出身者で初のプロレーシングドライバーになることができた。僕にとっても、母国にとっても、非常に感動的な瞬間だ」と、喜びを語ったウルティア。

 同国南西部ミゲレテという小さな村に生まれたウルティアは、カートで頭角を表すとイタリアに飛び、フォーミュラ・アバルトで2シーズンを過ごす。その後、ヨーロピアンF3オープン、GP3と順調にステップアップを果たし“フォーミュラ・ラダー”を駆け上がったウルティアは、2015年に突如アメリカへと渡りプロ・マツダ・チャンピオンシップに挑戦。ここでシリーズタイトルを獲得すると、3シーズン戦ったインディライツでは2年連続のドライバーズランキング2位(最終年は同3位)を獲得するなど、シングルシーターの若手有望株として認知された。

TeamWRTの地元ベルギーのスパ・フランコルシャン戦では2位表彰台を獲得し、TCRデビューイヤーながら安定してシングルフィニッシュを続けた
TeamWRTの地元ベルギーのスパ・フランコルシャン戦では2位表彰台を獲得し、TCRデビューイヤーながら安定してシングルフィニッシュを続けた
Cyan Racingの故郷でもあるスウェーデンのアンダーストープでプライベートテストに臨み、初めてLynk&Co 03 TCRのステアリングを握った
Cyan Racingの故郷でもあるスウェーデンのアンダーストープでプライベートテストに臨み、初めてLynk&Co 03 TCRのステアリングを握った


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