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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.08.03 11:14
更新日: 2020.09.04 12:37

DTM開幕戦スパ:ミュラーとの一騎打ちを制し王者ラストがレース2を勝利

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海外レース他 | DTM開幕戦スパ:ミュラーとの一騎打ちを制し王者ラストがレース2を勝利

 スパ・フランコルシャンで開幕を迎えたDTMドイツ・ツーリングカー選手権。2日に行われたレース2は、レネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がポール・トゥ・ウインで勝利を飾った。

 新型コロナウイルス感染拡大で開催スケジュールが大きく変更された2020年のDTM。ベルギーのスパ・フランコルシャンでようやく開幕を迎えた。

 前日のレース1では、今季限りで撤退するアウディ勢が上位を独占。タイヤマネジメントが大きく戦況をわけ、ニコ・ミュラー(アウディ・スポーツ・チーム・スポーツライン)が勝利を挙げた。

 翌日となる2日のレース2予選では、王者レネ・ラストがポールポジションを獲得。前日ポールのロビン・フラインス(アウディ・・スポーツ・チーム・スポーツライン)が2番手、開幕戦ウイナーのミュラーが3番手と続き、前日はトラブルでリタイアとなったBMWのシェルドン・ファン・デル・リンデ(BMWチームRBM)が4番手に入った。

 昨日とは打って変わって、曇り空が覆ったスパ・フランコルシャン決勝レース。ラストが好スタートを見せトップをキープ。フラインスが出遅れ3番手に下がってしまう。

DTMスパ・フランコルシャン戦レース2スタート
DTMスパ・フランコルシャン戦レース2スタート

 4周目、ミュラーがラストをオーバーテイクし、今日もトップに浮上する。レース1では予選11番手から2位を獲得したジェイミー・グリーン(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)は、レース2でも速いペースを見せ、8番手スタートから5周目には5番手までポジションをアップする。

 僅差でミュラーを追っていたラストだったが、13周目にペースが落ちフラインスが襲い掛かる。ラストは2番手を死守してピットイン。

 トップのミュラーは翌周にタイヤ交換へ向かい、ラストの前でコースに復帰する。

 トップに立ったフラインスは16周を走行してピットへ。右フロントタイヤの交換に手間取り、トップ2台とは10秒以上の差が開いてしまった。

 マイク・ロッケンフェラー(アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)は、ピットアウト後のフラインスに並びかけるが、オーバーテイクはできず、逆にグリーンに迫られ、20周目の1コーナーのラ・スルスで交わされてしまう。

 残り12分、ラストはトップを走るミュラーを1秒差以内に捉える。虎視眈々とオーバーテイクを狙うラストは、21周目のケメルストレートでミュラーを一気に交わしトップを奪う。

 しかし、ミュラーも射程範囲内でラストを追いつづける。両車は1秒以内で、55分が経過しファイナルラップに突入。

 最後までタイヤを持たせたラストをミュラーは追いつめることができず、ラストがトップでチェッカーを受けた。2位にミュラー、フラインスが3位表彰台を獲得した。

 レース2でもトップ5をアウディが独占。ファン・デル・リンデが6位でBMW最上位となった。

勝利を喜ぶレネ・ラスト
勝利を喜ぶレネ・ラスト

「とても厳しいレースだったよ。いいスタートも切れて、クルマも昨日よりもずっとよかった。最初のスティントではニコ(ミュラー)が非常に強く、ロビン(フラインス)も同じだった」

「2スティント目では、ニコと同じペースを保て、彼をパスすることもできた。最終ラップで狙ってくることはわかっていたので、準備をしていたよ」とラストは振り返った。

 ラストを最後まで攻めたミュラーは、「今日のレースでも勝てると感じていたんだ。レネ(ラスト)の最終ラップでのドラビングはとてもスマートだった。これまでの経験をすべて使っていたよ。彼はこの勝利に値するが、僕もそれに値するだろうね。ペースはとてもよかった。この勢いを維持できることを願っている」と語っている。

 次戦のDTMは、8月15、16日にラウジッツリンクで開催される予定だ。


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