アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦するTOYOTA GAZOO Racing Argentinaと、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、2021年のラウンチを予定する南米大陸の新TCRシリーズ、TCRサウスアメリカに向け、カローラセダンをベースとした新型モデルの開発を検討中であると明かした。
同国のモータースポーツ情報サイト『automundo.com.ar』によれば、トヨタ・アルゼンティーナの代表を務めるダニエル・エレーロは、同国のラジオ番組に対して「セダンボディを持つTCR車両を製造するため親会社との協議を続けており、すでに承認は得られている」と語ったという。
そのセダンがどの車種に当たるかは明言されていないものの、TCR規定のベースモデルがCセグメントを主軸にしていることを考慮すれば、北米か南米仕様のトヨタ・カローラとなる可能性が高いとみられている。
また、エレーロ代表は「このプロジェクトにより、アルゼンチン国内でのマニュファクチャリング業務をさらに拡大することになるだろう」とも語っており、この新型モデルが南米市場以外のシリーズに向けても、デリバリーされることを示唆した。
その車両開発を担当すると予想されるTOYOTA GAZOO Racing Argentinaは、国内ではカローラでSTC2000に参戦し、V6エンジンを搭載したカムリを走らせるTOP RACEのプログラムなども運営。そこにTCRの開発&カスタマープロジェクトを加える形が予想されている。