8月15~16日の週末にドイツ、ニュルブルクリンクで2020年シーズン第2戦を開催するTCRドイツ・シリーズ(TCR Germany)。同シリーズに参戦するヒュンダイ・カスタマーレーシング勢の2チームから強力な助っ人を起用することがアナウンスされ、Team Engstlerからは現WTCR世界ツーリングカー・カップ王者ノルベルト・ミケリスが、Target Competitionからはアンドレアス&ジェシカのバックマン兄妹がスポット参戦することが発表された。
「新しい選手権に参加することは、つねに大きな挑戦になる」と語ったWTCRチャンピオンのミケリスは、このニュルブルクリンク戦の週末も慣れ親しんだヒュンダイi30 N TCRのステアリングを握る。
「僕自身、ニュルブルクリンクのショート版とも言えるGPサーキットでレースをした経験がないから、今回のチャレンジはなおさら新鮮だと言える。しかし、レーシングドライバーとしてはつねにチャレンジを求めているし、今週末ADAC TCRドイツの一員となるチャンスにとてもワクワクしているよ」
ハンガリー出身のミケリスは、9月12~13日にオーストリア・ザルツブルクリンクで開幕するWTCRのタイトル防衛のシーズンに先立ち、その準備作業の一環としてレース感を養うことを目的に掲げている。
「このTCRドイツは国内選手権として最高峰のコンペティションレベルが維持されているし、その最前線にいるドライバーたちは、近年ほかのインターナショナルなTCRシリーズでも活躍を演じている。そこで戦うことは大きな意義があると思う」と続けたミケリス。
一方、TCRヨーロッパ・シリーズにフル参戦を予定する兄アンドレアスと妹ジェシカのバックマン兄妹も、ミケリスと同じようにシリーズへの準備作業として、ニュルブルクリンクの週末を活用する予定だ。
「久しぶりにレースができることを心待ちにしているの。またTCRドイツにカムバックできるのは本当に素晴らしい機会だし、とても楽しみ。それに加えて、今季私たちのメインシリーズになるTCRヨーロッパがその次の週にフランスで開幕する予定だし、その準備には最適な週末になると思う」と語るのは、昨季のホッケンハイム戦にもスポット参戦し、レース2で2位表彰台を獲得したジェシカ。