先週に引き続きラウジッツリンクで開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権第3戦。22日に行われたレース1は、レネ・ラスト（アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ）が制し、2連勝を飾った。
ラウジッツリンクで2週連続開催となるDTM。今週は4.5740kmのグランプリサーキットを使用する。
雨に見舞われた予選は、序盤戦で絶好調のニコ・ミュラー（アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン）が今季初のポールポジションを獲得。0.038秒差でラストが続き、3番手にフラインスが入った。
55分＋1周の決勝レース。雨は止むも路面は少しウエットコンディションでスタートを迎える。
ミュラーは好スタートでトップをキープ。2番手のラストは出遅れ、4番手まで下がってしまう。
7番手スタートのフィリップ・エンゲ（BMWチームRBM）が3番手にジャンプアップするも、1周目でポジションをキープできず、ラストとマルコ・ウィットマン（BMWチームRMG）に簡単に交わされてしまった。
6周目、ラストがコントロールを失いコースオフでウィットマンが3番手に浮上。しかし、ラストもすぐに抜き返しポジションをアップさせる。
各車がドライタイヤへ交換を行うなか、トップ陣では最後にミュラーがタイヤ交換へ。コースへ戻るとフラインス、エンゲが襲い掛かりポジションを落としてしまう。さらにウィットマン、ラストにも交わされ5番手に。
コースはドライコンディションへと変わっており、ここからラストが追い上げを見せる。
20周目に前を走るエンゲを交わすと、23周目の1コーナーでウィットマンを料理。そして27周目に今度は1コーナーのアウトからトップのフラインスに並ぶと次のコーナーで前に出てトップを奪う。
タイヤに余裕があるミュラーもラストと共にオーバーテイクを見せ、ポジションを上げていく。フラインスを交わすと、次のターゲットであるトップのラストを猛追する。
しかし、ラストは最後までリードをキープ。トップチェッカーを受け、2連勝を飾った。2位にミュラー、3位にフラインスが入り、BMW勢はティモ・グロック（BMWチームRMG）の4位が最上位となった。
「なんてクレイジーなレースだ！ レインタイヤからスタートし、スリックに変更した。グラベルを走ってしまったけど、いいカムバックを見せて、最終的には勝利を収めた」
「もちろん、この結果に満足しているよ。でも100パーセントではないね。引き続きパフォーマンス向上に取り組む必要がある。少しジェットコースターみたいだけど、シーズンはまだ始まったばかりだし、ライバルもまだまだ強いよ」とラストはコメントしている。
