レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.09.18 15:52
更新日: 2020.09.18 15:54

豪州SC:19年限りで撤退の名門GRMが『バサースト1000』へ。シリーズは来季から冠名称を変更

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 豪州SC:19年限りで撤退の名門GRMが『バサースト1000』へ。シリーズは来季から冠名称を変更

 オセアニア地域を代表する人気ツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーから2019年限りでのシリーズ撤退を決めていた古豪Garry Rogers Motorsport(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ/GRM)が2020年、マウントパノラマでの祭典『バサースト1000』にワイルドカード枠でエントリーすることを表明。VASCで24年間戦った名門が、1戦限りながら復活のときを迎える。また、シリーズは2021年から新たな冠スポンサーを迎えるとアナウンスした。

 主要スポンサーだったBoost Mobile(ブースト・モバイル)と、そのCEOであるピーター・アダートンとの見解相違により「車両規定の共通化を急ぐVASCに異議を唱える」として19年限りでのシリーズ撤退を決めたGRMは、TCRオーストラリアと“オーストラリア歴代最速フォーミュラ”の異名をとるS5000シリーズのプログラムに注力すると宣言。この決定は、ともに世界が新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックに襲われる以前に下されていた。

 そんな経緯を経て、チーム代表のギャリー・ロジャースはシリーズ最大のお祭りに1戦限りのワイルドカード・エントリーを果たすと表明し、そのドライバーとして19歳のタイラー・エバリンハムと、18歳のネイサン・ヘルネを起用すると発表した。

「もちろん、今年のバサースト1000をとても楽しみにしている。古い友人のディック(・ジョンソン/DJRチーム・ペンスキー共同代表)とふたたび戦えるのも良いことだ」と意気込みを語ったロジャース代表。

「個人的に唯一残念な点は、ファンの入場が大幅に制限されている現実だろう。ただ、私がこの活動を続ける重要な点でもあるが、今回も2名の非常に才能ある若いドライバーをこのスポーツで輝かせることを楽しみにしているんだ。57年のモータースポーツ活動で得た最も満足する瞬間は、そうした若者の成長を見届ける瞬間なんだ」

 2018年のV8ツーリングカー(Super3)王者でもあるエバリンハムは、2019年にMWモータースポーツからSuper2にステップアップしランキング6位を記録。サンダウン戦ではルーキーイヤーながら初優勝をマークしている。

 一方のヘルネはTA2マッスルカー・シリーズに参戦中で、2019年は24戦7勝、15の表彰台を獲得してランク4位を記録した。

リッチー・スタナウェイやジェームス・ゴールディンらと戦った2019年より以前、ボルボ時代にはスコット・マクラフランも輩出した
2020年からはTCRにも注力し、ジェームス・モファットや2020年WTCR開幕戦にも参戦したディラン・オキーフのルノーや、アルファロメオも走らせる

■次のページへ:豪州の自動車部品企業、レプコがタイトルスポンサーに就任


関連のニュース