レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.09.21 12:00
更新日: 2020.09.20 19:24

角田裕毅「レース直後は心が折れそうだった」無得点で選手権6位に後退。終盤3大会で逆転目指す/FIA-F2第9戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | 角田裕毅「レース直後は心が折れそうだった」無得点で選手権6位に後退。終盤3大会で逆転目指す/FIA-F2第9戦

 2020年FIA-F2第8戦モンツァ、第9戦ムジェロのイタリア2連戦での角田裕毅(カーリン)は、初戦レース1こそ4位入賞を果たしたが、残り3戦はエンジントラブルやセーフティカー導入タイミングの不運、さらに不条理なペナルティ、そこに自らのミスも重なって、ノーポイントに終わった。

 前車に追突して上位入賞のチャンスをふいにしたムジェロのレース2直後に話を聞いた際の角田は、選手権で4位から6位に後退したこともあって、「一時は気持ちが折れそうでした」と、さすがに気落ちした様子だった。

 一方ホンダの山本雅史マネージングディレクターはこの2大会については、「速さが結果に結びつかない。不運な部分が大きかった」と総括する。しかし一方で、「F2の戦いを勝ち抜くには、F1に行きたいという気持ちを誰よりも強く持つこと」とも語っていた。

──────────────────────

──ムジェロはレース2も、残念な結果に終わってしまいました。

角田裕毅(以下、角田):スタートもよかったし、バーチャルセーフティカー(VSC)の際にはチームのピットインの判断も良かった。そのままいけば、上位入賞は十分可能だったと思います。でも少しでも早く前に行きたいという思いが強すぎた。それで無意味な接触をして、フロントウイングを交換しなければいけなくなってしまいました。

──レースが終わって、すぐに気持ちは切り替えられましたか。

角田:いえ、まだ切り替えられてないです。

──悔しいという気持ち?

角田:悔しいというより、自分のせいですからね。むしろ、自分に呆れているというか。

──追い上げて行かなければということで、オーバードライブ気味だったのですか?

角田:いえ、全然そんなことはなくて、ただ自分のペースがすごく良かった。前に行きたいと、欲をかきすぎたのかもしれません。

──前のクルマが、あんなに遅いとは思わなかった?

角田:その次のコーナーで抜こうと思っていて、ギリギリ後ろを通ろうとして、それでぶつかってしまいました。

角田裕毅(カーリン)
2020年FIA-F2第9戦イタリア レース2 角田裕毅(カーリン)

──選手権のポイントのことも、そろそろ気になっていますか?

角田:それは前から気になっています。そこは開幕戦から変わらないですが、今回は痛かったですね。

──残りのレースに向けてアプローチを変えていくとか、そういうことも考えていますか?

角田:う〜ん、正直どう変えていいのかもわからないですし、今のレース週末の進め方もそんなに悪くないと思ってはいます。単に接触を減らすというか、次回同じミスを犯さないように気をつける。アプローチ自体は、変えるつもりはないです。周回ペースも、毎回いいですし。レース1も4番手まで上がっていましたし、セーフティカーで台無しにされただけですから。

──選手権の順位自体は下がったけれども、ポイント差は接近してるだけに逆転は可能ですよね。

角田:そう思います。正直言ってレース直後は心が折れそうでしたけど、チームのみんなもこれから挽回できる、一緒に頑張ろうと言ってくれました。なので諦めずに、最後までベストを尽くして、悔いのない終わり方をしたいです。

■「F1に乗りたいという気持ちが誰よりも強くないとダメ」


関連のニュース