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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.09.25 18:48
更新日: 2020.09.25 18:49

STC2000開幕戦:トヨタのロッシ、0.1秒差の死闘で惜敗。バリチェロは8位デビュー

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海外レース他 | STC2000開幕戦:トヨタのロッシ、0.1秒差の死闘で惜敗。バリチェロは8位デビュー

 2020年も9月中旬になってようやくシリーズ再開のアナウンスを実現した、アルゼンチン最大のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)の開幕戦が9月19~20日にブエノスアイレスのオスカー・ファン・ガルベスを舞台に開催された。

 土曜のクオリファイレースで勝利したTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)は、日曜フィーチャーレースでも優勝争いを繰り広げたものの、2016年王者のシボレー・YPFチーム所属アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)にわずか0.1秒差で惜敗し、新型カローラの初戦を勝利で飾ることは叶わなかった。また、今季からアルゼンチンデビューを果たした元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロは、予選レースを経て日曜の決勝を8位で終えている。

 南米大陸を襲った新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの拡大と深刻な影響により、隣国ブラジルより遅れての開幕となった2020年のSTC2000シリーズ。今季からは車両規定も変更され、より空力性能が向上したマシンが用いられることとなり、一層の高速化とバトルの激化が予測されていた。

 再開直前になってアナウンスされた開幕の地、首都ブエノスアイレスの元F1サーキットは、計時予選から2020年モデルの新型カローラが速さをみせ、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)のエースを務めるロッシが幸先よくポールポジションを確保する。

 そのまま土曜日に行われた12ラップのクオリファイレースでもロッシは1度も首位を譲ることなく完勝。2位カナピノ、そして3位に入った2017-18年王者のファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)を従え、日曜日の“本戦”、33周のフィーチャーレースに臨んだ。

 このレースのスタートで優位を維持したかったロッシだが「蹴り出しで思うようなグリップが得られず」1コーナーまでにカナピノの先行を許すと、終始シボレーのテールを追い続ける展開に。

 2周目には4番手のジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000/TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア)が元王者アルドゥソをかわしてロッシの背後3番手に上がり、シボレー攻略への支援体制を整えていく。

土曜のクオリファイレースで勝利したTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIAのマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)

しかし、日曜のフィーチャーレースでは2016年王者のChevrolet YPF Team所属アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)がスタートで1コーナーを奪う展開となる
33周にわたってドッグファイトを展開した2台は、ご覧のようなサイド・バイ・サイドでフォトフィニッシュ。0.111秒差でシボレーに軍配が上がった

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