9月25日(金)、2020年FIA-F2第10戦ロシア予選がソチ・オートドロームで開催。角田裕毅(カーリン)がポールポジションを獲得、佐藤万璃音(トライデント)は18番手だった。
日差しが燦々と降り注ぐソチの気温は28度、路面温度は39.5度で路面はドライ。避寒地とは言えかなり暑いコンディションで予選は20時にスタート、選手権首位のミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)を先頭に全車がコースインした。
そしてシューマッハーがトップタイムを出すが、真後ろを走行していた選手権4位で同僚のロバート・シュワルツマンがコンマ3秒上回り、さらにユアン・ダルバラ(カーリン)がシュワルツマンよりもコンマ1秒速い1分49秒526を記録。
またフリー走行で2番手タイムを記録していた角田は1分49秒849で3番手に食い込む。レース前、レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコ博士はロシアでの結果が重要になると語っており、俄然気合が入る。
各車1周のクールダウンを挟みもう1度アタックを行い、ここでトップに立ったのはダルバラで1分49秒068。角田もタイムアップし同僚からコンマ0.252秒差の2番手に。日本勢は佐藤が15番手タイムでファーストアタックを終了した。
この時点で上位5台はダルバラ、角田、選手権5位のニキータ・マゼピン(ハイテックGP)、シュワルツマン、シューマッハーとなりランキング上位勢が占めた。また選手権2位のカラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)は11番手、同3位のクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)は10番手に。
一時休戦し、残り11分を切ったところでマゼピンを先頭に各車ふたたびコースイン、ラストアタックに向かった。
後半1回目のアタックではダルバラが唯一の1分48秒台を記録、角田もタイムアップするが順位は変わらず。後方では周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が3番手、アイロットが4番手タイムを記録。ルンガーも7番手までポジションを上げる。
そして最後のアタックでも各車続々とポジションを上げていくなか、衝撃的な速さを見せたのが角田だ。
セクター1で全体ベスト、セクター2は自己ベストとタイムを出し、最後はダルバラを0.006秒上回り今シーズン3度目のポールポジションを獲得。これでシリーズポイントに4点を加算、127点とし同点の選手権5位となった。
フィーチャーレース(決勝レース1)は日本時間9月26日(土)の16時15分からスタートする。
■FIA-F2第10戦ロシア 予選 暫定リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | 角田裕毅 | カーリン | 1’48.688 |
2 | 8 | J.ダルバラ | カーリン | 1’48.694 |
3 | 20 | M.シューマッハー | プレマ・レーシング | 1’48.883 |
4 | 4 | C.アイロット | ユニ・ヴィルトゥオーシ | 1’49.047 |
5 | 25 | L.ギオット | ハイテックGP | 1’49.230 |
6 | 6 | C.ルンガー | ARTグランプリ | 1’49.252 |
7 | 21 | R.シュワルツマン | プレマ・レーシング | 1’49.284 |
8 | 9 | J.エイトケン | カンポス・レーシング | 1’49.306 |
9 | 3 | 周冠宇 | ユニ・ヴィルトゥオーシ | 1’49.311 |
10 | 24 | N.マゼピン | ハイテックGP | 1’49.474 |
11 | 1 | J.ビップス | ダムス | 1’49.639 |
12 | 12 | P.ピケ | チャロウズ・レーシング・システム | 1’49.680 |
13 | 11 | L.デレトラズ | チャロウズ・レーシング・システム | 1’49.699 |
14 | 5 | M.アームストロング | ARTグランプリ | 1’49.869 |
15 | 17 | J.ヒューズ | BWT HWAレースラボ | 1’49.962 |
16 | 15 | F.ドルゴヴィッチ | MPモータースポーツ | 1’49.976 |
17 | 2 | D.ティクトゥム | ダムス | 1’50.214 |
18 | 23 | 佐藤万璃音 | トライデント | 1’50.349 |
19 | 22 | R.ニッサニー | トライデント | 1’50.456 |
20 | 16 | A.マルケロフ | BWT HWAレースラボ | 1’50.488 |
21 | 14 | G.アレジ | MPモータースポーツ | 1’50.943 |
22 | 10 | G.サマイア | カンポス・レーシング | 1’51.375 |