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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.09.28 17:26
更新日: 2020.09.28 17:30

WTCR第2戦:ヒュンダイがラウンド電撃撤退。ECUを巡るBoPの扱いに抗議の意思を示す

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海外レース他 | WTCR第2戦:ヒュンダイがラウンド電撃撤退。ECUを巡るBoPの扱いに抗議の意思を示す

 9月24~26日のWTCR世界ツーリングカー・カップ第2戦ニュルブルクリンクの週末を前に、ヒュンダイ・モータースポーツがリリースを発表し「ノルドシュライフェの週末から、我々のカスタマー2チームは参戦を見合わせ撤退する」とアナウンス。2020年から採用された共通ECUの採用免除措置にまつわる抗議の意思を示した対応で、BRC RacingとEngstler Motorsportの計4台が未出走という異例の事態に。

 週末のレースはエステバン・グエリエリ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)とヤン・エルラシェール(Lynk&Co 03 TCR/Cyan Racing Lynk&Co)が勝利を飾っている。

 伝統のニュルブルクリンク24時間に組み込まれたツーリングカーの世界戦は、公式練習と予選を控えた木曜から不穏な空気に包まれた。開幕戦ベルギー・ゾルダーでのレース後に、シリーズのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)に不満の声を挙げていたヒュンダイ・モータースポーツ代表のアンドレア・アダモは、この第2戦に向けヒュンダイi30 N TCRのエンジン性能が95%から97.5%へと1段階改善されたにも関わらず「ヒュンダイ・モータースポーツは、カスタマーチームが今週のWTCRに参加しないことを決定した」との声明を出した。

「我々はブランドとしてもチームとしても、現状は競合他社と同様の扱いを受けておらずシリーズに歓迎されていないと感じている。ヒュンダイ・モータースポーツの拠点であるこのドイツで、BRC Hyundai N LUKOIL Squadra Corseのノルベルト・ミケリスとガブリエル・タルキーニ、Engstler Hyundai N Liqui Moly Racing Teamのルカ・エングストラーとニッキー・キャッツバーグは、ブランドを代表してレースを戦う予定で、すでにニュルブルクリンクの現場に赴いていた」

「我々はヒュンダイの“N”ブランドを掲げて挑む同シリーズで、国際的なレベルでレーシングカーの高いパフォーマンスと信頼性を実証することに引き続き取り組んでいる。ただしニュルブルクリンク24時間に参戦するカスタマーには、この決定による影響はないことを明言しておきたい」

声明には「ただしニュルブルクリンク24時間に参戦するカスタマーには、この決定による影響はないことを明言しておきたい」と記された
声明には「ただしニュルブルクリンク24時間に参戦するカスタマーには、この決定による影響はないことを明言しておきたい」と記された
レース1のリバースポールから発進したイバン・ミューラー(Lynk&Co 03 TCR/Cyan Racing Lynk&Co)だが、ポジションを守ることはできず
レース1のリバースポールから発進したイバン・ミューラー(Lynk&Co 03 TCR/Cyan Racing Lynk&Co)だが、ポジションを守ることはできず
公式練習から速さを見せたアッティラ・タッシ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)は、レース1でコースオフを喫したものの、レース2で3位に喰い込む
公式練習から速さを見せたアッティラ・タッシ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)は、レース1でコースオフを喫したものの、レース2で3位に喰い込む
「再びニュルのノルドシュライフェで勝てるなんて夢のようだ」と語ったレース1勝者のエステバン・グエリエリ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)
「再びニュルのノルドシュライフェで勝てるなんて夢のようだ」と語ったレース1勝者のエステバン・グエリエリ(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)

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