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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.10.02 12:51
更新日: 2020.10.02 12:52

STC2000第2戦:ルノー・フルーエンスGTが制圧。合計3連覇中のダブルエースが今季初優勝

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海外レース他 | STC2000第2戦:ルノー・フルーエンスGTが制圧。合計3連覇中のダブルエースが今季初優勝

 開幕から連戦となる9月26~27日に、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのオスカー・ファン・ガルベスを舞台に開催されたスーパーTC2000(STC2000)の第2戦は、ルノー・スポール・アルゼンティーナのルノー・フルーエンスGTが躍進。土曜クオリファイレースでは2019年チャンピオンのリオネル・ペーニャが、波乱多発の日曜フィーチャーレースでは2017、2018年王者のファクンド・アルドゥソが勝利を挙げ、直近3シーズンを制しているタイトル経験者たちが週末を制した。

 元F1トラックに留まってのバック・トゥ・バックとなった第2戦は、あらゆるレイアウトへの可変が可能な特徴を活かし、わずかに全長を伸ばしたテクニカルレイアウトでの勝負となった。

 このレース直前の検査でTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのジュリアン・サンテロが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性反応が出たことにより出場を辞退。開幕戦で3位表彰台を獲得した26歳のスピードスターを失ったTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)や、エースのマティアス・ロッシ、そして2戦目を迎えたルーベンス・バリチェロにとっても貴重な僚友を欠く痛手となった。

 そんななかウエットの計時予選で最速をマークしたのはルノーのアルドゥソで、フルーエンスGTのテクニカルセクションへの対応が万全であることをアピールするも、シリーズが導入する“チャンピオンシップ順位のグリッドペナルティ”により、土曜クオリファイレースは7番グリッドからのスタートとなった。

 これにより、ポールポジションからレースを戦う権利を得たのがディフェンディングチャンピオンのペーニャで、僚友のマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)を従え万全の態勢を整える。

 しかしスタートで抜群の蹴り出しを見せたのは、その背後に控えたフランコ・ジロラミ(フィアット・クロノスSTC2000/フィアットDTAレーシング)で、現在はWTCR世界ツーリングカー・カップを戦う元STC2000王者ネストールを兄に持つ男は、護衛役だったミラともどもチャンピオンをオーバーテイクし、首位奪取に成功する。

 そのままルノー艦隊を引き離しにかかったフランコだが、4周目のターン3で止まり切れずにまさかのオーバーシュートを喫すると、その脇を2台のフルーエンスGTが悠々と駆け抜けていく。しばらくしてポジションを失い始めたフィアットは、そのまま緊急ピットへ向かいステアリングを交換。パドルシフトの不調により大きな代償を払う結果となった。

計時予選で最速を記録したファクンド・アルドゥソだったが、独自のスポーティング規則で7番手に。これが日曜の浮上につながっていく
計時予選で最速を記録したファクンド・アルドゥソだったが、独自のスポーティング規則で7番手に。これが日曜の浮上につながっていく
土曜クオリファイレースでは、ルノー艦隊が幸先の良いワン・ツーフィニッシュを達成
土曜クオリファイレースでは、ルノー艦隊が幸先の良いワン・ツーフィニッシュを達成
スタートで抜群のダッシュを決めたフランコ・ジロラミ(フィアット・クロノスSTC2000/フィアットDTAレーシング)は、パドルシフトの不具合に沈む
スタートで抜群のダッシュを決めたフランコ・ジロラミ(フィアット・クロノスSTC2000/フィアットDTAレーシング)は、パドルシフトの不具合に沈む

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