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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.10.04 10:40
更新日: 2020.10.04 10:44

インディカー第13戦詳報:パワーが完勝。王者を争うディクソンとニューガーデンは32点差で最終戦へ

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海外レース他 | インディカー第13戦詳報:パワーが完勝。王者を争うディクソンとニューガーデンは32点差で最終戦へ

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを舞台にダブルヘッダーで開催されたインディカー・シリーズ・ハーベストGP。3日に行われた第13戦決勝レースは、ポールポジションからスタートしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が今季2勝目を挙げた。

 17番手からスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、14位でレースを終えた。

 気温が16~17度と、前日同様に寒いコンディションでのレースとなったハーベストGPのレース2では、ウィル・パワーがポールポジションスタートからの75周全ラップをリードしての完勝を飾った。

 今シーズン2勝目、通算39勝目、そして、インディアナポリスモータースピードウェイのロードコースでの4勝目となった。

 午前中の予選で1分9秒の壁をただひとり破ってポールポジションを獲得したパワー。それは彼にとって通算61回目のPPだった。伝説のドライバー、マリオ・アンドレッティの持つ記録=67回がいよいよ近づいてきている。

 レースでは終盤にコルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・オートスポート)の接近を許したが、アタックのチャンスを与えるところまで近づけさせずにゴールへと飛び込んだ。

第13戦ハーベストGPスタート
第13戦ハーベストGPスタート

 ピット作業でのミスや、レース展開が不運に作用することもなく勝利を飾ることができたパワーは、表彰台で安堵の表情を見せた。

「マシンが昨日より断然良くなっていたから、すべてのラップを全力プッシュで走ったよ。燃費をセーブする必要もあったけれど、アクセルを早めに戻しながらもコーナリングは限界まで攻め続けた」

「ファンタスティックな1日になった。またビクトリーレーンに上がることができ、とても幸せだ。最後はもうタイヤがなくなっていて、厳しいバトルになった。コルトン・ハータを後方に封じ込め続けるのは大変だったよ」

「今日はイエローなどで影響を受けるレースとならなくてよかった。ピットクルーの仕事も完璧だった」とパワーは語った。

 レース1はジョセフ・ニューガーデン、レース2はパワー。ロジャー・ペンスキーがオーナーとなったコースでのイベントは、7月のGMRグランプリ、8月のインディ500に続く3イベント目。ようやくチーム・ペンスキーはボスのコースで勝利を飾り、それはダブルヘッダーの両レース制覇となった。

チェッカーフラッグを受けるウィル・パワー
チェッカーフラッグを受けるウィル・パワー

 ハータは昨日の失敗に学び、今日はタイヤマネジメントとプッシュ・トゥ・パスの管理に注意を払っていた。先行を許したチームメイトのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)をレース終盤にパスし、パワーの背後へと迫ったが、0.8秒届かなかった。

 3位はロッシ。ハーベストGPで両レースとも表彰台に上ったのは彼だけだ。そして、ロッシはミド・オハイオでのレース1から4戦連続のトップ3フィニッシュともなった。

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