前週の第3戦に続き10月31日~11月1日の週末に、コルドバのオスカー・カバレンで開催されたアルゼンチン最高峰のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)の2020年シーズン第4戦は、土曜クオリファイレース、日曜フィーチャーレースともにTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのマティアス・ロッシ駆るカローラSTC2000が制し、チャンピオンシップのリードを大きく拡大する結果となった。
パドックの一行が首都ブエノスアイレスにそのまま留まり、“バック・トゥ・バック”の連戦となったシリーズ第4戦は、先週のレースを新型コロナウイルス(COVID-19)陽性反応で欠場していたルノー・スポール・アルゼンティーナのマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)が復帰し、シーズンエントリーのレギュラー勢がほぼ出揃っての1戦となった。
その流れのなか行われた土曜最初の計時予選では、トヨタのエースであるロッシや2019年チャンピオンのリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)、そしてシボレーの2016年王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)らを退け、伏兵ホセ-マニュエル・ウルセラ(シボレーYPFクルーズ/モンティ・モータースポーツ)がポールポジションを獲得する。
しかし土曜午後に行われた最大50分間、36周のクオリファイレースではポールシッターがスタートからギヤボックスに不調を抱え、19周目には左フロントタイヤのトラブルで戦列を去ることに。
これにより実力者たちが上位を占め、ロッシとジュリアン・サンテロのTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナがワン・ツー・フィニッシュを達成。その背後にはルノーのペーニャと2017-18年王者のファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)が続き、トヨタvsルノーのトップチームが上位を占拠するリザルトとなった。