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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.11.13 17:55
更新日: 2020.11.13 17:58

SCB第8-9戦:トヨタ・カローラ連勝で選手権首位キープ、ピケJr.も2位表彰台獲得

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海外レース他 | SCB第8-9戦:トヨタ・カローラ連勝で選手権首位キープ、ピケJr.も2位表彰台獲得

 11月7~8日にブラジルの国際トラック、クリティバでのダブルヘッダー戦が開催されたSCBストックカー・ブラジルの2020年第8・第9戦は、土曜のポール・トゥ・ウインに続き、日曜レース1勝利と破竹の勢いを見せたチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング)が選手権首位に返り咲き。レース2ではネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)が3連覇王者ダニエル・セラ(ユーロファーマ-RC)を抑えて2位表彰台を獲得し、終盤戦に向けトヨタvsシボレー真っ向勝負の展開となった。

 土日1ヒートずつの通常フォーマット戦となった前戦ヴェロチッタでは、シボレー・クルーズ勢が今季初の週末完全制覇を達成し、前半戦の不振から復活をアピールする結果となったが、今季参入TOYOTA GAZOO Racingブラジルの新型『トヨタ・カローラ』もその勢いに対抗すべく、この週末は土曜最初の予選セッションからシボレー勢とガチンコ勝負の展開に持ち込んでいく。

 土曜シングルレースの第8戦に向け、午前の予選Q1へと臨んだシボレー・クルーズ、トヨタ・カローラの全25台は、上位21台が0.5秒圏内というこのカテゴリーの記録を更新する歴史的僅差の勝負を繰り広げ、Q2ではディエゴ・ヌネス(ブラウ・モータースポーツ)、ギリェルメ・サラス(KTFスポーツ)と、シボレー勢を抑えたトヨタのカミーロがポールポジションを獲得する。

 午後の決勝28周でも勢いを維持したカミーロは、10周目に義務ピットで一旦は若手有望株のサラスにリードラップを奪われるも、24周目に“ファン・プッシュ(SNSファン投票で使用上限回数の決まるオーバーテイクボタン)”を活用して首位を奪還。

 これでカミーロがキャリアハイの2位サラス、3位のディフェンディングチャンピオン、セラを従えてポール・トゥ・ウインを決め、左リヤタイヤナットの問題でピットストップ中に10秒を失い、13位に終わった選手権首位のチームメイト、セザール・ラモス(イピランガ・レーシング)に2点差とするランキング2位に浮上した。

 明けた日曜“ダブルラウンド”となった第9戦でもカミーロの勢いは衰えることなく、レース1に向けた予選で最前列を確保すると、気温30度越えの酷暑を記録したトラックでトヨタvsシボレーの熾烈なバトルを展開する。

 カミーロは、前日に続き喰い下がったシボレーのサラスをわずか0.685秒差で下して連勝を飾り、3位にデニス・ナバーロ(カバレイロ・スポーツ)、4位にセラとシボレー勢の3台を抑え込むリザルトを手にした。

大会直前にHot Car Team代表のアマデウ・ロドリゲスが事故で逝去し、急遽、彼の名称を冠した大会とし弔意を示す週末に
選手権首位で臨んだ30号車セザール・ラモス(Ipiranga Racing)だが、土曜はネルソン・ピケJr.(Full Time Bassani)と絡むなど、3戦で13位、16位、18位に沈む
選手権で初のリードラップを記録したギリェルメ・サラス(KTF Sports)だが、惜しくも初優勝には届かず
Hot Carにも所属した経験を持つ勝者カミーロは、代表の娘たちをポディウムに呼び、ともに週末の勝利を捧げた

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