2020年最終戦を終えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権では、2021年に向けたチーム再編が始まっており、今季から『ヒュンダイi30 Fastback N Performance』を投入していたEXCERL8・モータースポーツが体制拡大を発表。新たにトレード・プレイス・カーズ・レーシングとのアライアンスを構築し、来季は4台体制としてグリッド上でのヒュンダイのプレゼンスを拡大させることとなった。
2019年からシリーズに参入したEXCERL8・モータースポーツは、かつてBTCCを席巻したトリプルエイト・レーシング製の『MG6 GT』を機材ごと入手し、AmD Tuning.comチームから引き継ぐ形でマシンを走らせ、デビューイヤーを戦った。
そして2020年は満を持して最新のNGTC規定に即したニューモデルの開発に乗り出し、2台の『ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス』を投入。この新型モデルはクリス・スマイリーのドライブでドニントン・パークで初表彰台を獲得すると、セナ・プロクターもノックヒルでトップ3フィニッシュを達成し、すぐにポイント獲得のレギュラー候補としての地位を確立した。
一方、AmD Tuningと提携してトレード・プレイス・カーズ・レーシングのエントリー名で参戦してきたチームは、2019年はジェイク・ヒルがノックヒル戦で優勝を記録したAmD所有の『アウディS3セダンBTCC』で戦ったが、2020年はジャック・シアーズ・トロフィを争ったものの獲得はならず。ドライバーのボビー・トンプソンは、クラッシュによる脳震盪で最終2戦を欠場するかたちとなっていた。
このトレード・プレイス・カーズ・とAmDの提携契約が2年で終了するのに合わせ、チームは新たにEXCERL8とのパートナーシップ締結を発表。2台のアウディはヒュンダイのペアに置き換えられ、新たに“EXCERL8・トレード・プレイス・カーズ”のエントリー名で、2021年は4台のi30ファストバックがシリーズのグリッドに並ぶ見込みだ。
「過去2シーズンにわたって、ショーン・オランビーとAmDチームとの協力を楽しんでおり、いくつかの印象的な結果を確保することができた。昨年のノックヒルでの優勝は、我々にとっても夢の実現だったよ」と語るのは、トレード・プレイス・カーズ代表のダン・カービィ。