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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.11.24 19:05
更新日: 2020.11.24 19:22

コロナ禍で開催のマカオグランプリ2020、アンドレ・クート以来初のマカオ人ウイナー誕生

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海外レース他 | コロナ禍で開催のマカオグランプリ2020、アンドレ・クート以来初のマカオ人ウイナー誕生

 11月20~22日、マカオ市街地を使用したギア・サーキットで伝統のマカオグランプリが行われ、最終日の22日(日)には5つの四輪レースが実施された。今大会のメインレースとなった中国F4では地元の若手ドライバー、チャールズ・レオン・ホン・チオ(スマートライフ・レーシング)が優勝を飾っている。

 今年で67回目を数える伝統のマカオグランプリは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、これまでメインレースとなっていたF3によるFIA F3ワールドカップをはじめ、GT3世界一を決めるFIA GTワールドカップ、WTCR世界ツーリングカー・カップのマカオラウンド、さらにマカオ・モーターサイクルグランプリの開催がキャンセルとなり、大会の開催自体が危ぶまれた。
 
 しかし組織委員会は今月4日、中国F4をメインレースとした2020年大会の概要を発表。ミゲールシャシーを使う中国F4に加え、TCRマシンを用いるマカオ・ギアレース、GT3とGT4によるマカオGTカップなど計5つの四輪レースを実施することが明らかにされた。

 11月に入り日本を含む世界各地で新型ウイルス“第3波”の驚異に襲われるなか、2020年のマカオグランプリは予定どおり11月20日に開幕を迎えた。翌21日は各カテゴリーの予選および予選レースが行われ、中国F4では有力株のひとりに目されていたレオンがポールポジションと予選レースの優勝トロフィーを獲得した。

 続く22日の決勝レースでは、同じくマカオ出身のアンディ・チャン・ウィン・チョン(チャン・ウィン・チョン)がレオンの背後のピタリと付け一騎打ちの展開となるも、前日のレースウイナーは落ち着いた走りでこの攻防を制し2日続けてのトップチェッカー。2000年のアンドレ・クート以来初めて、マカオ人ドライバーによるグランプリ優勝を成し遂げている。
 
 チャンは0.513秒及ばず2位。その後ろは大きく引き離され、予選で2番手タイムを記録したリー・シー・チェン(レオ・チーム)がトップから23秒遅れの3位となっている。

 優勝したレオンは「子供の頃の夢のひとつにたどり着いた。言葉が出ない」とコメント。

「今の自分の気持ちをどう表現すればいいのか分からない。あまりにも多くのことが起こっていて、夢を見ているような気さえするんだ」

2020年のマカオグランプリウイナーとなったチャールズ・レオン・ホン・チオ
2020年のマカオグランプリウイナーとなったチャールズ・レオン・ホン・チオ
マカオ・ギアレースのスタートシーン
マカオ・ギアレースのスタートシーン

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