FIA-F2選手権は今週末から、バーレーンでの最終2連戦4レースが行われる。現在選手権3位につける角田裕毅(カーリン)は、選手権5位までの結果を残せばスーパーライセンスが発給され、来季アルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たすことになる。重要な1戦に臨む角田選手に、直前の心境を聞いてみた。
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──いよいよ、最終2戦が始まります。
角田裕毅(以下、角田):はい。とはいえ準備の上では、いつもと同じです。これまでもそれでうまくやってきたので、変えずにやっていきます。前戦からここまでかなり間隔が開いて、その間、僕が住んでるイギリスもロックダウンになったりしたので、自宅でトレーニングを続けたり、チームの人とビデオ通話したりしていました。
(F1初テストを行った)イタリアから戻った後は、2週間の自主隔離もしました。それが明けてからは、特に首のトレーニングを重視してやっています。
──前戦のロシアから丸2カ月開いたわけですが、特に影響は感じていないですか?
角田:その間にF1で走ったりもしていますし、そこまで影響はないと思います。実際にフリー走行で走ってみて、どう感じるかですけどね。ロシアまではほとんど毎週のように走っていましたから、スタートの際のクラッチのつなぎ方とか、その辺りの練習は今までより増やす必要があるかもしれませんが。
──バーレーンのコース自体は、どんな印象ですか。2月のテストでは、タイム的にはそれほどではなかったですよね。
角田:いえ、タイム的には、すごく良かったんですよ。2日目の最後にほぼ全車がソフトでタイムアタックした時、実は僕が全体トップだったんです。ただチェッカーがすでに振られていたのが夜間だったので見落として、記録に残らなかっただけで。
──そうだったんですね。あの時は、チームメイトのユアン・ダルバラが記録上は最速でした。
角田:ええ。それより確か、コンマ3秒ぐらい速かったはずです。チーム的にも、相性の良いコースじゃないかなと思います。