2017年からTCR規定を採用し、TCRスカンジナビアとしても新たなスタートを切ったSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権の2021年暫定カレンダーが発表され、全4戦へと短縮された2020年から2戦増加の全6戦のカレンダーへと復帰。そのリストには、新たな開催地ユンビヘッド・パーク(Ljungbyhed Park)が加えられた。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症蔓延に苦しめられた2020年、世界的な潮流とは異なる”集団免疫獲得”の施策を打ち出したスウェーデンを中心としたシリーズだが、やはり感染症対策に無縁とは行かず。
その開幕は8月中旬にまでずれ込み、カールスクーガのゲラーローゼン・アリーナを皮切りに、シェレフテオ、マントープ・パーク、そしてリング・クヌットストープの全4戦に縮小されての開催となった。
そうした状況のなか、最終戦で初優勝から2勝を飾ったロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/レストラップ・レーシング)が、大逆転でシリーズチャンピオンを獲得し、劇的な幕切れとなった2020年に続き、来季2021年はプラス2戦のカレンダーが策定された。
「2020年のシーズンフィナーレ以来、我々はより健全なレースカレンダーを確保するべく懸命に取り組んできた。そして、このように強力な”セットリスト”をアナウンスできることを喜ばしく思う」と語ったのは、STCCのマネージングディレクターを務めるミュッケ・ベルン。
2021年シーズンは5月のクヌットストープで開幕し、その3週間後にシリーズ一行は飛行場を活用したサーキット、ユンビヘッド・パークへ。かつては軍事飛行学校も併設された100年近い歴史を誇る同地は、STCCの長い歴史においてもカレンダー初登場のトラックとなる。