2020/2021年ABB FIAフォーミュラE選手権の公式プレシーズンテスト最終日が12月1日に開催され、マキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)がトップタイムを記録している。
スペインのバレンシア・サーキットで行われているプレシーズンテストには、今シーズン参戦する全12チーム24台のマシンが参加し、11月28日~12月1日の4日間の日程で開催された。
11月30日の休息日を挟んで迎えたテスト最終日はドライコンデションで走行が行われ、BMWのマシンを駆るギュンターが計5セッションのなかで最速となる1分11秒760というタイムを記録した。
そのタイムに続いたのはドラゴン/ペンスキー・オートスポーツの2台となり、セルジオ・セッテ・カマラが1分11秒796というタイムで2番手、チームメイトのニコ・ミューラーが1分11秒810を記録し3番手につけている。
そして、4番手につけたディフェンディングチャンピオンのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)から、8番手のオリバー・ターベイ(NIO 333フォーミュラEチーム)までが1分11秒台を記録し、トップから最下位のルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)までのタイム差は0.761秒となり、12チーム24台のマシンがコンマ8秒以内に収まるという接戦が繰り広げられた。
総合タイム結果でもトップ3は3日目のタイム順となり、ギュンターが最速、2番手セッテ・カマラ、3番手ミューラーという結果になっている。日本メーカーのニッサン・e.ダムス勢は、オリバー・ローランドが1分11秒943で総合8番手、セバスチャン・ブエミは1分12秒134というタイムを記録し、総合15番手でテストを終えている。
また、日本でも活躍し、来シーズンからフォーミュラEフル参戦が決定しているニック・キャシディ(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)は総合14番手、初日にトップタイムをマークしたアンドレ・ロッテラー(タグ・ホイヤー・ポルシェ)は総合17番手となった。
シーズン7のフォーミュラEは、これで開幕前の公式テストは終了し、次に全チームが顔を揃えるのは1月16〜17日にチリのサンティアゴで行われる第1〜2戦の会場となる。