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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.12.05 01:31
更新日: 2020.12.05 01:43

角田裕毅が今季4度目のポールポジションで選手権4位へ【FIA-F2第12戦バーレーン予選】

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海外レース他 | 角田裕毅が今季4度目のポールポジションで選手権4位へ【FIA-F2第12戦バーレーン予選】

 現地時間12月4日(金)、2020年FIA-F2第12戦バーレーン予選がバーレーン・インターナショナル・サーキットの高速レイアウトで開催。角田裕毅(カーリン)がポールポジションを獲得し選手権4位に浮上、佐藤万璃音(トライデント)は12番手だった。

 予選開始時刻、18時45分時点の気温は24.9度、路面温度は27.7度だ。コース長は1周約3.5kmと短いため今シーズンよく見られてきた全車一斉にコースインとはいかず、各チームはスペースを確保しながら徐々にコースへマシンを送り出していく。

 各車コースインラップに加えてもう1周ウィービングしてタイヤを温め、残り26分を切ったあたりからフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)を先頭にアタックがスタートした。

 まずトップタイムを記録したのは選手権3位のニキータ・マゼピン(ハイテックGP)で1分3秒402、その後クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)が1分3秒198で首位浮上。練習走行で今季5度目の最速タイムを出していた注目の角田はルンガーの0.047秒遅れの2番手タイムを記録する。

 高速レイアウトで使用されるショートカット区間が非常にバンピーでコースオフするマシンもあり、ドライバーたちがステアリングを機敏に操作している様子から、決勝レースにおけるタイヤへの攻撃性が懸念される。

 そんななか1周のクールダウンを置きマゼピンが1分2秒798でトップ奪還。その直後に佐藤が2番手タイムとなる1分3秒116を記録し後続もタイムアップを繰り返す。

 そして後方から速さを見せたのは角田で、1分2秒676で最速タイムを記録。さらにマゼピンがその0.122秒後方につけ、3番手には0.009秒差で角田の同僚ユアン・ダルバラ(カーリン)が控える。この時点で残り17分、ファーストアタックを終了し各マシンは一旦ピットに戻った。

 残り10分30秒あたりから各チームはセカンドアタックに向けてマシンをコースに送り込む。
 
 まずジャンプアップを果たしたのは選手権4位のロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)で、1分2秒822をマークし4番手へ。また数台がタイムを更新するが上位3台に変動はない。

 各車アタックに向けマシンを左右に振っていた残り4分、ルカ・ギオット(ハイテックGP)が2コーナーでスピンしマシンをグラベル上にストップ。これにより赤旗中断、ギオットはマシンを降りた。

 マシン回収による5分少々の中断を経てセッションは再開。ほぼ全車が一気にコースへなだれ込んでいく。先頭はルンガー、後方では角田がブーレキングでタイヤを軽くロックさせ白煙を上げるシーンが映し出される。

 残り40秒に迫ろうかというタイミングでライバルをかき分けながら窮屈なコースでアタックしていたミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)が最終コーナー手前でロイ・ニッサニー(トライデント)を右側から抜きにかかるも接触してしまう。

 イエローフラッグが振られたこともあり上位に食い込む者は現れず、ポールポジションは角田が獲得し今季4度目。シリーズポイント4点を加算し選手権4位に浮上、1点差で選手権3位のマゼピンは2番手グリッドを獲得している。佐藤は12番手だった。

 F1参戦に必要なスーパーライセンスの獲得に向けシーズン5位以上がマストな角田は、早ければフィーチャーレース(決勝レース1)後にもそれが確定する。スプリントレース(決勝レース2)での最大可能得点が17点なので、レース1終了時点で角田はシーズン5位の可能性を残すドライバーに18点差をつければ条件を満たす。対象のドライバーと予選順位、シリーズ得点は次の通りだ。

4位:角田裕毅(カーリン)/ポールポジション/161点
5位:ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)/4番手/159点
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6位:クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)/6番手/149点
7位:ルイ・デレトラズ(チャロウズ・レーシング・システム)/10番手/134点
8位:周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)/11番手/125.5点

 フィーチャーレース(決勝レース1)は日本時間12月5日(土)の21時10分からスタートする。

編集部計:2020年FIA-F2ポイントランキング上位6台 得点推移
編集部計:2020年FIA-F2ポイントランキング上位6台 得点推移

■FIA-F2第12戦バーレーン予選 予選 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time
1 7 角田裕毅 カーリン 1’02.676
2 24 N.マゼピン ハイテックGP 1’02.798
3 8 J.ダルバラ カーリン 1’02.807
4 21 R.シュワルツマン プレマ・レーシング 1’02.822
5 15 F.ドルゴヴィッチ MPモータースポーツ 1’02.841
6 6 C.ルンガー ARTグランプリ 1’02.849
7 16 A.マルケロフ BWT HWAレースラボ 1’02.947
8 2 D.ティクトゥム ダムス 1’02.954
9 4 C.アイロット ユニ・ヴィルトゥオーシ 1’03.014
10 11 L.デレトラズ チャロウズ・レーシング・システム 1’03.062
11 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ 1’03.075
12 23 佐藤万璃音 トライデント 1’03.116
13 12 P.ピケ チャロウズ・レーシング・システム 1’03.147
14 25 L.ギオット ハイテックGP 1’03.166
15 5 M.アームストロング ARTグランプリ 1’03.169
16 14 G.アレジ MPモータースポーツ 1’03.194
17 17 T.プルシェー BWT HWAレースラボ 1’03.228
18 20 M.シューマッハー プレマ・レーシング 1’03.270
19 22 R.ニッサニー トライデント 1’03.317
20 9 R.ボシュング カンポス・レーシング 1’03.403
21 10 G.サマイア カンポス・レーシング 1’03.552
22 1 S.ゲラエル ダムス 1’03.738

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