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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.12.07 13:52
更新日: 2020.12.07 13:54

恒例のファンクラブミーティングでグリコポーズを披露した佐藤琢磨「インディ500優勝はファンに支え続けていただいたおかげ」

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海外レース他 | 恒例のファンクラブミーティングでグリコポーズを披露した佐藤琢磨「インディ500優勝はファンに支え続けていただいたおかげ」

 2020年のインディカー・シリーズを戦い終え、日本に帰国した佐藤琢磨。師走に入っても佐藤琢磨の忙しさが止まらない。日めくりカレンダーを捲っても捲っても休みがないように、連日の行脚が続いている。

 12月4日に琢磨が出席したのは、東京ドームホテルで行われた毎日スポーツ人賞表彰式。2020年にスポーツを通して社会に貢献した団体、個人に行われるもので今年2度目のインディ500を制した佐藤琢磨は権威あるグランプリを受賞した。同賞のグランプリをモータースポーツ関係者が獲得するのは初めてだ。

 スーツ姿の琢磨は壇上に紹介され人見絹枝ブロンズ像と副賞を受け取るとマイクの前で挨拶した。「モータースポーツ界から初の受賞ということで大変光栄に思います。モータースポーツの歴史に新しい1ページを加えることが出来てうれしいです」

「今年はコロナの影響で本当にレースをしていて良いのだろうかと思うような年でしたが、レースを通して日本の皆さんに元気を与えられたらなと思っていました。今年のインディ500は30万人を越える観客がいなくて寂しかったですが、来年は観客の前でミルクを飲みたいと思います」

 コロナ禍で各スポーツ界も中止や延期、開催縮小を余儀なくされた今年、やはり海外から伝わったインディ500の優勝はスポーツ界にも大きなインパクトを与えたようだ。

毎日スポーツ人賞受賞者。左から新人賞大谷桃子選手(車椅子テニス)、グランプリ佐藤琢磨、功労賞故野村克也(野村克則氏代理)
毎日スポーツ人賞受賞者。左から新人賞大谷桃子選手(車椅子テニス)、グランプリ佐藤琢磨、功労賞故野村克也(野村克則氏代理)

 翌日は琢磨が毎年恒例にしているファンクラブミーティング、Takuma Club Meeting 2020を渋谷の山野ホールで行った。

 主催するイベント事務局も今年の開催について幾度も協議をした上で十分な感染対策を施した上で開催を決めた。毎年琢磨ファンで場内も満席となっていたが、今年はコロナ対策で場内の入場者も従来の4分の1以下とし、同時にスカパーを通して配信された。

 壇上には記者会見などで使われていた今年のインディ500優勝マシンも展示され、準備万端で開演となった。

 琢磨は登場するとまずは「ただいま帰ってきました!」と元気に挨拶。ファンの前には久々に顔を見せた。

 このミーティングの恒例になっているレースの振り返りでは、優勝したインディ500のレースをたっぷりと解説。最後にスコット・ディクソンを攻略するまでを、丁寧に解説していた。

ファンクラブミーティングでシーズンを振り返る佐藤琢磨
ファンクラブミーティングでシーズンを振り返る佐藤琢磨

 また会場内とオンラインからの質問コーナーでは「アメリカはコロナの状況もひどいと思うのですが、どのように対策されていましたか?」と尋ねられる場面も。

 琢磨は「コロナには本当に気をつけていましたね。何を触ったらすぐに手を消毒するようにしていましたし。でも周りが周りなんで(苦笑)」

「久しぶりに空港に行って飛行機に乗った時に、隣の人を見たら、マスクを目にあててアイマスクにして寝てたんですよ。おいおい!って(笑)。マスクの使い方を知らないですからね。アメリカ人と日本人とでは衛生に対する概念が違いますからね。本当に気をつけていましたよ」

 コロナの感染が拡大したアメリカでいかに神経を使っていたかをうかがわせた。

 またこのミーティングに合わせて琢磨にサプライズでアメリカからチームクルー、マネージャーなどからムービーメッセージも届き、琢磨を喜ばせていた。

「うれしいですね。今年一年彼らのサポートがあって走ってこれたし、インディ500でも勝てました。来年も彼らと一緒に頑張っていきたいと思います」と笑顔で感想を語る。

 ミーティングのエンディングでは最高の演出が待っていた。

 2017年の優勝シーン、そして2020年の優勝シーンが流れ、両年のビクトリーサークルのシーンがコラボする。そして、2012年のファイナルラップのシーンも流れ、レイホール・レターマン・ラニガンのチームへの思いが映像と共に回想されていく。

 そして最後に2020年のビクトリーサークルのシーンになると、琢磨がレーシングスーツを着て登場! レースの時と同様にエアロスクリーンの上でなんとグリコポーズも決めた。これには会場内からも大拍手が沸き起こった。

「今年はコロナ禍で大変な年になってしまいまって、いつもアメリカに応援に来ている皆さんも来られなかったりしましたけど、応援に熱いメッセージはしっかり届いていました。ありがとうございます」

「インディ500で2勝目を挙げるなんて光栄なことですが、それも皆さんにずっと支え続けていただいたおかげです。ありがとうございます。来年もチームと一緒に頑張っていきますので、また応援よろしくお願いします」と最後を締めくくった。

 このミーティング恒例は最後の握手会だったが、今年は琢磨がレーシングスーツ姿で見送る形で会は閉会となった。

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