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海外レース他 ニュース

投稿日: 2020.12.23 12:42
更新日: 2020.12.23 12:43

BTCC:クプラにスイッチのチーム・ハードが3台体制確定。名門WSRのBMWも3台体制復帰へ

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海外レース他 | BTCC:クプラにスイッチのチーム・ハードが3台体制確定。名門WSRのBMWも3台体制復帰へ

 2021年のBTCCイギリス・ツーリングカー選手権に向け、長年にわたりシリーズで走らせてきたフォルクスワーゲンCCでの参戦を終え、新型CUPRA(クプラ)へのスイッチを表明しているTeam HARD(チーム・ハード)は、ジャック・ゴフとの新たな2年契約を締結。BTCC随一のスピードを誇る男に新型モデルの開発プログラムを託すと同時に、2020年終盤2戦でCCのステアリングを握ったグリン・ゲディーと、31歳のアーロン-テイラー・スミスをラインアップに加え、クプラ初年度から3台体制を敷くこととなった。

 トニー・ギリアム率いるチーム・ハードは、2013年からフォルクスワーゲンのDセグメントサルーンを投入してBTCCを戦ってきたが、長らく4台体制で戦ってきたマシンも戦闘力不足に苦しんでいることを明かしており、2019年中から「新たなマニュファクチャラーとの参戦を模索している」と語っていた。

 そんなチームで2013年にBTCCデビューを果たしたゴフは、2019年に古巣へ復帰すると古参車種ながら豪雨のシルバーストンで早速の”カムバック・ウイン”を達成した。しかし、厳しい状況を強いられた2020年は4度のポイント獲得に留まり、ランキングも23位に低迷する結果となった。

 その困難なシーズンの渦中で、9月にもスペイン・セアトの高性能車部門クプラとジョイントすることを決めたチームは、すでに優勝戦線への復帰を目指してNGTC規定最新モデルの開発を順調に進めているという。

「チーム・ハードとともに、また2年間戦える機会を得られて光栄に思う。前年度は順調に進んでいたが、2020年は厳しい状況に立たされた。それでも勝利に対するチームの哲学に誤りはないし、ドライバーに自信を持たせてくれる雰囲気は最高だ。これは僕にとって何よりも重要なポイントなんだ」と、FK2ホンダ・シビック・タイプR時代には年間最多予選ポールポジションも記録したゴフ。

「現在、ファクトリーでは新型クプラ・レオンの開発が順調に進んでいる。マシン開発のリードドライバーとして主要な役割を務めることにワクワクしているよ。順調に行けば、間違いなくフロントランナーに返り咲けるだろうね」と自信を見せるゴフ。

「成功への道のりは、多くの時間と労力を要する。そのためにもこの2年契約は重要で、自分自身とチームを勝利に導く作業に集中できるはずだ」

 一方、2021年に向け2番目の契約アナウンスとなった元ブリティッシュGTチャンピオンのゲディーは、2018年にAmD Tuning.comのMG6 GTでやはり2戦のスポット参戦を経験。それ以来のBTCCとなった2020年は、戦闘力に劣るフォルクスワーゲンCCながらスネッタートンとブランズハッチにエントリーし、15位フィニッシュを達成しポイント獲得を成し遂げた。

2019年にチームへ復帰したジャック・ゴフは、同年のシルバーストン戦でカムバック・ウインを達成した
「2019年は参戦機会を逃す手前で救ってもらった。ハイブリッド時代に向けた2年を戦う機会を与えてくれたチームには感謝しかない」とゴフ
「彼のスピードは疑う余地がなく、パートナーもゴフの残留を心から歓迎している」と代表のトニー・ギリアム

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