RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで、2020年からフォード陣営に加わったケリー・レーシングが最後のドライバーラインアップを発表。昨季限りでフルタイム参戦からの引退を表明したチーム創業家の弟リック・ケリーに代わり、10年間の長期契約を解除してエレバス・モータースポーツを離れたデビッド・レイノルズの加入がアナウンスされた。
また、グリッド上で最後の空きシート枠となっていたチーム・シドニーの1席にはギャリー・ヤコブセンの加入も発表され、2021年は10チーム、23名の参戦が確定している。
ホールデン陣営で強豪の一角を形成してきたエレバスでエースとして活躍し、2017年にはシリーズ最大の祭典『バサースト1000』を制覇した実績も持つレイノルズは、このオフにもタイトルスポンサーの石油潤滑油企業ペンライトとともに、チーム離脱の決断を下していた。
その一方、ケリー・レーシングを運営するトッド&リックのケリー兄弟は、直近にも投資家コングロマリットのグローブ・グループから支援を受け、2021年より新たにケリー・グローブ・レーシングとしてスタートを切ると表明していた。
その両者は2020年12月から本格的な契約交渉を始め、1月16日付で契約締結をアナウンス。レイノルズにとってはフォード・パフォーマンス・レーシング(現ティックフォード・レーシング)、そして2016年から在籍したエレバスより以前、2011年シーズン以来の古巣復帰が実現した。
この移籍により、2021年はレイノルズがステアリングを握るケリー・グローブ・レーシングのフォード・マスタング26号車は、事前の予測どおりペンライトのフルカラーリングが施された。
「2021年から新たなスタートを切るケリー・グローブ・レーシングに加入できて、信じられないほどハッピーな気分だよ」と、新体制発表の喜びを語ったレイノルズ。
「グローブ・グループからの直近の投資により、チームにとって明らかにエキサイティングな時期になる。昨年の成功に基づき、チームは今季素晴らしいことを達成する準備ができていて、そのためのリソースと“火力”も整っている」
「整備されたインフラストラクチャーとチームの文化には、心から感銘を受けているんだ。アンドレ(・ハイムガートナー)とチームメイトとして一緒に仕事をすることも楽しみにしている。僕らは間違いなくお互いをプッシュし、うまくいけば2台のマスタングをグリッドの先端に引き上げることになるはずさ」