ドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦するBMWは、今季のドライバーラインアップを発表。所属する8名のうち、アウグスト・ファーフスとティモ・グロック、マキシム・マーティンの3名がチームを移っている。
BMWは昨シーズン、マニュファクチャラータイトルを獲得し、チームランキングでもBMWチームRMGがチームランキング2位を獲得したが、ドライバーズランキングではブルーノ・スペングラーの5位が最高位と苦戦を強いられた。14年以来のドライバーズタイトル奪還を目指すBMWは昨年末、15年シーズンを戦った8名を継続起用することを発表していた。
そのため、ドライバーの顔ぶれに変化はないものの、所属するチームのシャッフルが行われた。まず、2010年からチームRBMに所属していたファーフスがチームMTEKへ移籍。スペングラーとコンビを組むこととなった。MTEKで3シーズンを過ごしたグロックは14年DTM王者マルコ・ウイットマンが所属するチームRMGへ移っている。
グロックが移籍するRMGからはマーティンが、ファーフスの穴を埋める形でRBMへ移籍。トム・ブロンクビストとともにシリーズを戦うこととなる。チーム・シュニッツァーにはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、マーティン・トムチェクの2名が留まり、BMW陣営で唯一、ドライバーラインアップの変更が行われなかった。
BMWモータースポーツ部門チーフのイエンツ・マークアートは「陣営全体のパフォーマンスを最大限に引き出すべく、4チームのなかでドライバーラインアップを変更していくことが我々の哲学だ」と今回の決定について説明している。
「この戦術で、過去にも良い経験を得られている。そのため、今回の決定が素晴らしい結果をもたらすと確信している」
同じくDTMに参戦するアウディも昨年と同じドライバーラインアップを維持しているが、ニコ・ミュラーとエイドリアン・タンベイがチームを入れ替わっている。なお、メルセデスは現時点で今季のドライバーラインアップを発表していない。